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後場に注目すべき3つのポイント〜トヨタ自の決算後の動きが市場全体のセンチメントに影響与えるか

注目トピックス 市況・概況

5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・トヨタ自の決算後の動きが市場全体のセンチメントに影響与えるか
・ドル・円は117円95銭付近、マイナス金利導入前の水準を割り込む
・日経平均はテルモ<4543>、ヤマハ<7951>が押し上げ、Fリテ<9983>、TDK<6762>が押し下げ


■トヨタ自の決算後の動きが市場全体のセンチメントに影響与えるか

日経平均は4日続落。253.43円安の16791.56円(出来高概算15億7000万株)で前場の取引を終えている。ザラバベースでの16800円割れは1月29日以来となる。米12月製造業受注指数が予想を下振れたことなどから米国の追加利上げ観測が後退し、為替市場では1ドル116円台に突入。これが嫌気される流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比255円安の16815円と大きく下げており、これにさや寄せする格好となった。

売り一巡後は下げ渋りをみせ、前場半ばには一時16893.12円まで下げ幅を縮める場面もみられた。しかし、米雇用統計の発表を控えていることもあってか戻りは鈍く、前引けにかけては再び16800円を下回っている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターでは石油石炭、鉱業、精密機器、非鉄金属がしっかり。一方で不動産、その他金融、証券、銀行、ゴム製品、輸送用機器が3%を超える下落となっている。

日経平均は狭いレンジ内での推移が続いており、ボリンジャーバンドでは-1σの水準で踏ん張りをみせている。パラボリックではSAR値に接近しており、16715円辺りまで下げてくると、陰転シグナルを発生させてくる。MACDはシグナルとの乖離が縮小してきており、16700円を割り込んでくるようだと、陰転シグナルを発生させてくる可能性がある。

また、本日はトヨタ自<7203>の決算が予定されている。足元の株価は1/21安値6392円にじりじりと接近していることもあり、この安値を割らずに切り返せるかを見極めたいところ。目先的な底入れが意識されていた水準なだけに、これを割り込むと市場全体のセンチメント悪化につながろう。

(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は117円95銭付近、中国株の動向を見極める展開

ドル・円は117円95銭付近で推移。日経平均株価は253円安で午前中の取引を終えたが、中国本土株は小幅安に転じており、株高への期待はやや低下、リスク選好的なドル買いは拡大していないようだ。

12時26分時点のドル・円は116円85銭、ユーロ・円は130円79銭、ポンド・円は170円28銭、豪ドル・円は83円91銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・日経平均はテルモ<4543>、ヤマハ<7951>が押し上げ、Fリテ<9983>、TDK<6762>が押し下げ
・目標株価引き上げのテルモ<4543>、スクエニHD<9684>が堅調
・ラクス<3923>、とHamee<3134>が業務提携


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00 12月景気動向指数速報値・先行(予想:102.7、11月:103.5)

<海外>
・16:00 独・12月製造業受注(前月比予想:-0.5%、11月:+1.5%)



<SY>

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