22日の米国市場ダイジェスト:ダウは228ドル高、商品相場の回復を好感
[16/02/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは228ドル高、商品相場の回復を好感
NYダウ ナスダック
終値 :16620.66 終値 :4570.61
前日比:+228.67 前日比:+66.18
始値 :16417.13 始値 :4548.31
高値 :16664.24 高値 :4576.47
安値 :16417.13 安値 :4546.55
22日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は228.67ドル高の16620.66、ナスダックは66.18ポイント高の4570.61で取引を終了した。中国証券監督管理委員会の会長が辞任し、同国の証券市場の安定に向けて新たな施策が講じられる期待が高まったほか、資源価格の回復が好感され、アジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受け、米国株も買いが先行。原油相場が33ドルを超す大幅上昇となったことも好感され、終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、自動車・自動車部品や運輸の上昇が目立った。
商品相場の回復を受け資源のフリーポート・マクモラン(FCX)や非鉄金属のアルコア(AA)が大幅上昇。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は16億ドルに及ぶブラジルへの投資再考を示唆し、堅調推移。製薬のアラガン(AGN)は10-12月期決算で赤字幅が縮小したことが好感され、買われた。複合企業のユナテッド・テクノロジーズ(UTX)は、ハネウェル・インターナショナル(HON)から買収提案を受けたとの報道で上昇。
国際エネルギー機関(IEA)は、供給過剰により原油価格の回復は緩やかとなるものの、17年には原油需給が均衡するとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は112円93銭、英国のEU離脱懸念にポンド売り加速
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円28銭へ強含んだのち、112円79銭へ反落し112円93銭で引けた。米国の1月シカゴ連銀全米活動指数が予想外のプラスに改善したことや原油価格の上昇を好感し、リスク選好の円売り、ドル買いの動きが一時優勢となった。その後、民間マークイットが発表した2月製造業PMI速報値が予想外に悪化したためドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.1037ドルから1.1003ドルへ下落し、1.1030ドルで引けた。英国のEU離脱警戒感、リーカネンECB理事が追加緩和の可能性を示唆したためユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、124円95銭から124円37銭へ下落。ポンド・ドルは、1.4069ドルから1.4168ドルへ上昇した。英国のEU残留の必要性を訴えたキャメロン首相の議会演説や世論調査でEU残留を望む票が離脱を望む票を小幅上回ったため、英国のEU離脱警戒感が緩和しポンド売りが一段落した。ドル・スイスは0.9973フランから1.0003フランへ上昇した。
■NY原油:反発で31.48ドル、原油増産凍結に向けた動き進展との思惑で買い
NY原油は反発(NYMEX原油3月限終値:31.48↑1.84)。31.15ドルから32.05ドルまで上昇した。ロシアのノバク・エネルギー相が20日に、「原油増産凍結に関する協議は3月1日までに終了する見通し」と述べたとされ、産油国間の原油増産凍結に向けた動きが進展するとの思惑から、原油の買いが急速に強まった。
その後、米ロ声明「シリア停戦は2月27日に開始」を受けてやや上げ渋りか。なお、3月限は22日が最終取引。23日から取引の中心となる4月限の値動きは、高値が33.84ドル、安値が33.18ドル、引けは33.39ドルであった(前日比1.64ドル高)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 12.54ドル +0.405ドル(+3.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 24.54ドル +0.540ドル(+2.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)148.76ドル +1.850ドル(+1.26%)
インテル(INTC) 29.35ドル +0.640ドル(+2.23%)
アップル(AAPL) 96.87ドル +0.831ドル(+0.87%)
アルファベット(GOOG) 706.46ドル +5.550ドル(+0.79%)
フェイスブック(FB) 107.16ドル +2.590ドル(+2.48%)
キャタピラー(CAT) 67.31ドル +1.890ドル(+2.89%)
アルコア(AA) 8.92ドル +1.050ドル(+13.28%)
ウォルマート(WMT) 65.61ドル +0.940ドル(+1.45%)
スプリント(S) 3.03ドル +0.095ドル(+3.24%)
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