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後場に注目すべき3つのポイント〜個人主体の資金は新興市場の中小型株やテーマ銘柄等に

注目トピックス 市況・概況
30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・想定内のこう着、個人主体の資金は新興市場の中小型株やテーマ銘柄等に
・ドル・円は112円47銭付近、ドル弱含み、日本株安受け
・値下がり寄与トップはアステラス薬<4503>


■想定内のこう着、個人主体の資金は新興市場の中小型株やテーマ銘柄等に

日経平均は続落。56.52円安の17047.01円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えている。29日の米国市場はNYダウが3日続伸となったが、イエレンFRB議長の講演を受けて米利上げ観測が後退し、円相場は1ドル112円台半ばと円高傾向に。原油先物相場の下げも嫌気され、利食い優勢から始まっている。

ただし、政策期待等から下値は堅く、日経平均は17000円を挟んでの狭いレンジ取引が続いている。セクターではその他金融、小売、空運、サービス、食料品、繊維、情報通信、化学、精密機器が上昇。一方で、海運、鉱業、非鉄金属、ゴム製品、銀行、鉄鋼、卸売、証券が冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は小型株指数のみがプラスだった。

日経平均は17000円処でのこう着が続いている。イースターマンデーの祝日明けで海外勢の売り需要が見込まれていたこともあり、想定内のこう着だろう。反対に原油相場の弱い動きや為替の円高傾向等からみると、底堅い印象がある。政府は経済対策を本格検討する意向であり、押し目買い意欲は強そうだ。

また、米国市場では週末発表の雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告の発表が予定されている。米追加利上げ観測への影響を見極めたいとする模様眺めムードも強く、引き続きこう着感の強い展開が続こう。もっとも物色意欲は根強く、個人主体の資金は新興市場の中小型株やテーマ銘柄等に向かいやすいだろう。



(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は112円47銭付近、ドル弱含み、日本株安受け

30日午前の東京外為市場で、ドル・円は弱含む展開となった。日経平均株価の下落を受けた値動き。

ドル・円は日経平均の下落を受け、朝方付けた112円81銭から112円39銭まで下げた。その後、日経平均の下げ幅縮小でいったん値を戻す展開となったが、積極的なドル買い材料は乏しいため戻しきれず112円半ばでの推移が続いている。

一方、国内実需筋による年度末のドル買いで下値は堅そうだ。また、上海総合指数はプラス圏で推移しているほかランチタイムの日経平均先物は値を戻す展開のため、ドルは午後の取引で下げ渋る値動きとなろう。

ここまではドル・円は112円39銭から112円81銭、ユーロ・円は126円96銭から127円34銭、ユーロ・ドルは1.1284ドルから1.1301ドルで推移。



12時18分時点のドル・円は112円47銭、ユーロ・円は127円06銭、ポンド・円は161円70銭、豪ドル・円は85円80銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・値下がり寄与トップはアステラス薬<4503>
・シャープ<6753>は6.2%高で上昇率トップ、台湾・鴻海精密工業と31日にも正式な契約
・三井金属<5706>、大平洋金属<5541>など目標株価引き下げ

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



<SY>

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