7日の米国市場ダイジェスト:ダウは174ドル安、急激なドル安を受け投資家心理が悪化
[16/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは174ドル安、急激なドル安を受け投資家心理が悪化
NYダウ ナスダック
終値 :17541.96 終値 :4848.37
前日比:-174.09 前日比:-72.35
始値 :17687.28 始値 :4893.57
高値 :17687.28 高値 :4901.49
安値 :17484.23 安値 :4831.49
7日の米国株式相場は下落。ダウ平均は174.09ドル安の17541.96、ナスダックは72.35ポイント安の4848.37で取引を終了した。原油価格の下落で欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。為替相場で急激にドル安が進行したことで、世界経済の後退懸念から投資家が安全資産への投資に切り替えているとの見方が広がり、終日軟調推移となった。セクター別では消費者・サービスを除いて全面安となり、特に銀行や食品・生活必需品小売の下落が目立った。
携帯電話のスプリント(S)は債務返済と経営再建の一環として通信設備資産の売却・リースバックを発表したものの、下落。携帯端末のアップル(AAPL)は一部アナリストによる利益見通しと目標株価引き下げを受け、軟調推移。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は3月既存店売上高が予想を下振れ、売られた。一方で、製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は金融機関から融資条件の一部緩和を取り付け、上昇。食品メーカーのコナグラ・フーズ(CAG)は決算内容が好感され、堅調推移となった。
本日の下落で、S&P500指数は年初来パフォーマンスが再びマイナスへと転じた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は108円21銭、世界経済への懸念が存続で円急伸
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円55銭から107円67銭まで下落し、108円21銭で引けた。原油安、IMFのラガルド専務理事が地政学的リスクの懸念を表明しIMFによる世界成長見通しの引き下げを示唆したためリスク回避の円買い、米国金融当局の利上げに慎重な方針を織り込む債券利回りの低下に伴うドル売りが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1338ドルへ下落後、1.1400ドルへ反発し1.1378ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が公表した3月定例理事会議事要旨で「急激な利下げを検討した」ことが明らかになり追加緩和観測に伴うユーロ売りが加速。ユーロ・円は、123円39銭から122円55銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4117ドルから1.4051ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9581フランから0.9530フランへ下落した。
■NY原油:反落で37.26ドル、米在庫減少の継続性に懐疑的な見方から売り
NY原油は反落(NYMEX原油5月限終値:37.26↓0.49)。37.63ドルから36.69ドルまで下落した。米国内の原油在庫の減少が今後も継続するとは考えにくいとの見方から、原油の売りが優勢になったもよう。前日5%強も上昇した後で、利益確定の売りが先行したということか。
また、米エネルギー情報会社のジェンスケープのデータから、一部パイプライン閉鎖にも、「4月5日までの週で原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が増加」、との見方も売り材料になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 12.87ドル -0.405ドル(-3.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 23.73ドル -0.690ドル(-2.83%)
ゴールドマン・サックス(GS)150.47ドル -4.720ドル(-3.04%)
インテル(INTC) 31.55ドル -0.530ドル(-1.65%)
アップル(AAPL) 108.54ドル -2.420ドル(-2.18%)
アルファベット(GOOG) 760.12ドル -7.950ドル(-1.04%)
フェイスブック(FB) 113.64ドル -0.070ドル(-0.06%)
キャタピラー(CAT) 74.17ドル -1.050ドル(-1.40%)
アルコア(AA) 9.49ドル -0.015ドル(-0.16%)
ウォルマート(WMT) 68.24ドル -0.800ドル(-1.16%)
スプリント(S) 3.50ドル -0.090ドル(-2.51%)
<NO>