11日の米国市場ダイジェスト:ダウは20ドル安、決算シーズン突入で様子見ムードが広がる
[16/04/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは20ドル安、決算シーズン突入で様子見ムード広がる
NYダウ ナスダック
終値 :17556.41 終値 :4833.40
前日比:-20.55 前日比:-17.29
始値 :17586.48 始値 :4873.39
高値 :17731.63 高値 :4897.55
安値 :17555.90 安値 :4833.40
11日の米国株式相場は下落。ダウ平均は20.55ドル安の17556.41、ナスダックは17.29ポイント安の4833.40で取引を終了した。原油相場の上昇を好感し買いが先行。本日は主要経済指標の発表が予定されておらず、本日から始まる1-3月期決算発表を見極めたいとの思惑から上げ幅を縮小し、引けにかけて下落に転じた。セクター別では、自動車・自動車部品や銀行が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや食品・生活必需品小売が下落した。
石油ガス生産会社のチェサピーク・エナジー(CHK)は難航していた40億ドルの融資枠の更新協議で銀行と合意に達し、大幅上昇。検索サイトのヤフー(YHOO)は英大衆紙デイリー・メールがネット事業の買収を検討していると報じられ、堅調推移。一方で、買い手候補の一角であるベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は売られた。検索大手のアルファベット(GOOGL)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇したものの、引けにかけて下落に転じた。
非鉄金属のアルコア(AA)は、マーケット終了後に1-3月期決算を発表、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は107円97銭、原油高に連れリスク回避の動きが一時後退
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円44銭まで上昇後、107円79銭まで下落し107円97銭で引けた。原油価格の上昇を好感してリスク選好の動きが一時強まった。しかし、ルー米財務長官の発言「為替介入による競争的な通貨切り下げは容認できない」で、日本銀行による円売り介入警戒感が後退したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げに慎重な方針を織り込むドル売りも根強く、反落した。
ユーロ・ドルは、1.1387ドルから1.1447ドルへ上昇し1.1408ドルで引けた。ユーロ・円は、123円73銭まで上昇後、123円05銭へ反落した。ポンド・ドルは、1.4220ドルから1.4287ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9555フランから0.9503フランへ下落した。
■NY原油:続伸で40.36ドル、増産凍結への期待感、割安感で買い先行
NY原油は続伸(NYMEX原油5月限終値:40.36↑0.64)。40.75ドルまで上昇した後、いったん39.92ドルまで下落した。17日に開催予定の産油国間の増産凍結協議に向けて、合意による原油の価格下支え期待から買いが先行したとの見方。
また、欧米市場でユーロ・ドルが1.1447ドルまで上昇し、11日の高値をつけるなど、ドル売りが優勢だったことで、割安感による原油の買いも強まったもよう。ただ、40.50ドル付近からは利益確定の売りが目立ち、伸び悩むかたちになったとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 12.96ドル +0.08ドル(+0.62%)
モルガン・スタンレー(MS) 24.12ドル +0.37ドル(+1.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)152.20ドル +1.92ドル(+1.28%)
インテル(INTC) 31.67ドル +0.04ドル(+0.13%)
アップル(AAPL) 109.02ドル +0.36ドル(+0.33%)
アルファベット(GOOG) 757.54ドル -1.93ドル(-0.25%)
フェイスブック(FB) 108.99ドル -1.64ドル(-1.48%)
キャタピラー(CAT) 74.66ドル +0.31ドル(+0.42%)
アルコア(AA) 9.73ドル +0.36ドル(+3.84%)
ウォルマート(WMT) 67.40ドル -0.63ドル(-0.93%)
スプリント(S) 3.43ドル -0.06ドル(-1.58%)
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