19日の米国市場ダイジェスト:ダウは49ドル高、企業決算への警戒感広がる
[16/04/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは49ドル高、企業決算への警戒感広がる
NYダウ ナスダック
終値 :18053.60 終値 :4940.33
前日比:+49.44 前日比:-19.69
始値 :18012.10 始値 :4968.30
高値 :18103.46 高値 :4968.67
安値 :17984.43 安値 :4915.52
19日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は49.44ドル高の18053.60、ナスダックは19.69ポイント安の4940.33で取引を終了した。クウェートで石油労働者のストライキが発生し、原油相場が上昇した流れを受けてアジア・欧州株が概ね全面高、米国株にも買いが広がった。しかし、昨夕の軟調決算を受けてハイテク株に売りが広がるなど、午後にかけて上げ幅を縮小し、上値の重い展開となった。セクター別では、素材やエネルギーが上昇する一方で小売や半導体・半導体製造装置が下落した。
ITサービスのIBM(IBM)や配信サービスのネットフリックス(NFLX)は決算内容が嫌気され、下落。オークションサイト運営のイーベイ(EBAY)はモルガンスタンレーの投資判断引き下げで売られた。携帯端末のアップル(AAPL)は複数のアナリストが4-6月期のiPhone販売台数に慎重な見方を示したことで下落。メディアのバイアコム(VIAB)は、衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)との契約更新交渉が難航していることが嫌気され急落。一方で、医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)や医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は、決算内容が好感され、上昇した。
半導体のインテル(INTC)はマーケット終了後に1-3月期決算を発表、売上高は予想に一致し、一株利益は上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は109円18銭、予想を下回った米住宅着工件数でドル下落
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円49銭まで上昇後、109円00銭まで反落し109円18銭で引けた。原油価格の上昇を好感しリスク選好の動きが優勢となった後、予想を下回った米国の3月住宅着工件数に失望し、ドル売り、円買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1339ドルから1.1385ドルへ上昇し1.1380ドルで引けた。予想を上回ったドイツの4月ZEW景気期待指数を好感したユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、123円95銭から124円44銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4363ドルから1.4419ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9636フランから0.9585フランへ下落した。
■NY原油:反発で41.08ドル、クウェートスト、ドル安、イラン高官発言で
NY原油は反発(NYMEX原油5月限終値:41.08↑1.30)。39.79ドルから41.53ドルまで上昇した。クウェートでの石油労働者ストが3日目に入ったことや(一部の施設稼動再開で生産回復の見方も)、米住宅指標悪化と独景況感改善でユーロ高・ドル安が進んだことが、原油の買い材料になった。
また、イランの石油次官が、「原油生産が2カ月以内に制裁前の水準を回復する」との見通しを表明しており、6月のOPEC総会ではイランも増産凍結協議に参加可能か、との見方も買いにつながった可能性(イランとサウジとの政治対立は根深いが)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.45ドル +0.270ドル(+1.90%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.47ドル +0.740ドル(+2.88%)
ゴールドマン・サックス(GS)162.71ドル +3.690ドル(+2.32%)
インテル(INTC) 31.60ドル -0.050ドル(-0.16%)
アップル(AAPL) 106.91ドル -0.570ドル(-0.53%)
アルファベット(GOOG) 776.25ドル -11.43ドル(-1.45%)
フェイスブック(FB) 112.29ドル +1.840ドル(+1.67%)
キャタピラー(CAT) 80.40ドル +1.170ドル(+1.48%)
アルコア(AA) 10.53ドル +0.435ドル(+4.31%)
ウォルマート(WMT) 69.76ドル -0.100ドル(-0.14%)
スプリント(S) 3.68ドル +0.120ドル(+3.37%)
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