27日の米国市場ダイジェスト:ダウは44ドル高、米景気への楽観的な見方広がる
[16/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは44ドル高、米景気への楽観的な見方広がる
NYダウ ナスダック
終値 :17873.22 終値 :4933.51
前日比:+44.93 前日比:+31.74
始値 :17826.85 始値 :4904.05
高値 :17873.22 高値 :4933.51
安値 :17824.73 安値 :4902.50
27日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は44.93ドル高の17873.22、ナスダックは31.74ポイント高の4933.50で取引を終了した。1-3月期GDP改定値が速報値から上方修正されたことが好感され、買いが先行。連休を控えて閑散取引となるなか、イエレンFRB議長が米景気に楽観的な見方を示し、数か月以内の追加利上げを示唆する発言を行ったことから、一時上げ幅を縮小したものの、引けにかけて再び上昇する展開となった。セクター別では食品・生活必需品小売を除いて全面高となり、メディアや保険の上昇が目立った。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は、今春に武田薬品工業とプライベート・エクイティ(PE)から、共同による買収提案を受けたものの、拒否していたことが明らかとなり、上昇。検索大手のアルファベット(GOOGL)はソフトウェアのオラクル(ORCL)との著作権侵害訴訟に勝訴し、堅調推移。通信会社のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は、労働組合と包括的な合意に達したことで、買われた。一方で、ゲーム小売のゲームストップ(GME)は決算内容が嫌気され、下落した。
30日(月)はメモリアルデーの祝日で米国株式相場は休場となる。全米自動車協会(AAA)は、連休中の旅行者が過去2番目に多い3,800万人以上に達すると予想している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は110円24銭、イエレンFRB議長が数か月内の利上げの可能性に言及
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円48銭から110円45銭へ上昇し110円24銭で引けた。米国の1-3月期国内総生産(GDP)改定値が予想を下回ったため、一時ドル売りが強まった。その後、イエレンFRB議長がイベントで、「経済は進展を継続しており、インフレもドルや原油相場が安定したため上昇が予想され、経済が上向けば今後数か月内の利上げが適切」との見解を示したため、早期の利上げ観測を受けたドル買いに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1177ドルから1.1111ドルまで下落して1.1113ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測に伴うユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、122円22銭へ下落後、122円74銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4655ドルから1.4605ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9904フランから0.9949フランへ上昇した。
■NY原油:続落で49.33ドル、カナダ生産再開見通しなどから売りが先行
NY原油は続落(NYMEX原油7月限終値:49.33↓0.15)。48.69ドルを安値に、49.45ドルまで上昇した。前日の50ドル回復後に利益確定などの売りになった流れが残るなか、カナダのオイルサンド生産が来週から再開される見通しになったこともあり、原油の売りが先行した。
その後、米ベーカー・ヒューズ社の国内の石油掘削装置(リグ)稼働数の発表を控えて、買い戻しに転換。発表されたリグ稼働数は前週比2基減の316基だったが、イエレン米FRB議長の発言「今後数か月内の利上げが適切となる可能性」でドル高となり、原油は伸び悩むかたちになったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.88ドル +0.180ドル(+1.22%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.53ドル +0.105ドル(+0.38%)
ゴールドマン・サックス(GS)159.46ドル +0.890ドル(+0.56%)
インテル(INTC) 31.57ドル +0.080ドル(+0.25%)
アップル(AAPL) 100.35ドル -0.060ドル(-0.06%)
アルファベット(GOOG) 747.60ドル +10.67ドル(+1.45%)
フェイスブック(FB) 119.38ドル -0.090ドル(-0.08%)
キャタピラー(CAT) 71.96ドル -0.120ドル(-0.17%)
アルコア(AA) 9.35ドル -0.160ドル(-1.68%)
ウォルマート(WMT) 70.76ドル -0.090ドル(-0.13%)
スプリント(S) 3.68ドル +0.070ドル(+1.94%)
<NO>