8日の米国市場ダイジェスト:ダウは66ドル高、原油高やドル安を好感
[16/06/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは66ドル高、原油高やドル安を好感
NYダウ ナスダック
終値 :18005.05 終値 :4974.64
前日比:+66.77 前日比:+12.89
始値 :17931.91 始値 :4970.01
高値 :18016.00 高値 :4979.66
安値 :17931.91 安値 :4956.79
8日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は66.77ドル高の18005.05、ナスダックは12.89ポイント高の4974.64で取引を終了した。原油相場が続伸し買いが先行。4月JOLT求人件数が統計開始以来の高水準となり、利上げへの警戒感から一時もみ合う場面も見られた。しかし、為替相場でドル安が進行したことが好感され、引けにかけて上昇する展開となった。ダウは終値で4月末以来の18000ドル台を回復した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや運輸が上昇する一方でエネルギーや電気通信サービスが下落した。
ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は決算内容が好感され、上昇。医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は増配を発表し、堅調推移。ネット小売のアマゾン(AMZN)はインドへの30億ドルに及ぶ投資計画を発表し、買われた。検索サイトのヤフー(YHOO)は特許資産を10億ドルで売却する見通しが報じられ、上昇した。
民主党候補指名争いでヒラリー・クリントン前国務長官が、代議員過半数を獲得し勝利宣言を行った。米大統領選挙は、共和党ドナルド・トランプ氏との対決となるが、両党とも本選に向けて党内の結束が不十分で今後の展開は不透明だ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は106円99銭、ECB社債購入開始を好感してユーロ高
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円59銭へ下落後、107円09銭へ反発し106円99銭で引けた。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られるとの観測に伴いドル売りが優勢となった。その後、NY原油価格が続伸、米4月JOLT求人件数が過去最高水準に達したためドル売りが後退した。
ユーロ・ドルは、1.1374ドルから1.1411ドルへ上昇し1.1394ドルて引けた。欧州中央銀行(ECB)が社債購入を開始したことが実体経済支援となると好感され、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、121円47銭へ下落後、122円03銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.4601ドルまで上昇後、1.4501ドルへ反落。予想を上回った英国の鉱工業生産・製造業生産を好感したポンド買いが強まったが、ユーロ・ポンド絡みの売りに押された。ドル・スイスは、0.9620フランから0.9581フランへ下落した。
■NY原油:続伸で51.23ドル、ナイジェリア、中国、米国絡みの需給思惑で買い優勢
NY原油は続伸(NYMEX原油7月限終値:51.23↑0.87)。51.34ドルまで上昇した後、いったん50.68ドルまで下落した。前日発表の全米石油協会(API)の週間統計で国内全体の原油在庫が大幅に減少、8日ナイジェリアで武装勢力が新たに油井を攻撃、中国の4月輸入が改善したことを材料に、原油の買いが先行した。
8日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)では、国内全体とオクラホマ州クッシングの原油在庫が減少。一方、ガソリンと留出油の在庫が増加し、原油の国内生産量(日量)も増加に転じたことで、買いと売りがそれぞれ強まり、上下に振れた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.43ドル +0.075ドル(+0.52%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.54ドル +0.015ドル(+0.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)154.65ドル -0.520ドル(-0.34%)
インテル(INTC) 31.89ドル +0.010ドル(+0.03%)
アップル(AAPL) 98.94ドル -0.090ドル(-0.09%)
アルファベット(GOOG) 742.93ドル +11.84ドル(+1.62%)
フェイスブック(FB) 118.39ドル +0.630ドル(+0.54%)
キャタピラー(CAT) 78.11ドル +1.300ドル(+1.69%)
アルコア(AA) 9.90ドル +0.110ドル(+1.12%)
ウォルマート(WMT) 71.29ドル +0.260ドル(+0.37%)
スプリント(S) 3.82ドル -0.090ドル(-2.30%)
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