後場に注目すべき3つのポイント〜ソフトバンクグの株主総会内容を手掛かり材料に
[16/06/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・ソフトバンクグの株主総会内容を手掛かり材料に
・ドル・円は104円41銭付近、ドル弱含み、日本株の軟調地合いで
・中谷元防衛相「わが国の安全保障に影響を及ぼす事象は発生していない」
■ソフトバンクグの株主総会内容を手掛かり材料に
日経平均は反落。166.51円安の16002.60円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が後退しているとはいえ、国民投票を明日に控えるなか、模様眺めムードが強まっている。日経平均は3日続伸で700円超の上昇となっており、節目の16000円を回復したことで買戻し一巡との見方もあり、想定内の一服といったところ。
売り先行で始まった日経平均は、寄り付き直後に16100円を回復する場面もみられたが、その後は円相場がやや円高に振れて推移したこともあって16000円の攻防に。前引け間際に16000円を下回る場面もみられたが、同水準での底堅さが意識されている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは情報通信のみが上昇し、一方で電力ガス、鉄鋼、海運、非鉄金属、倉庫運輸、その他製品、精密機器の弱さが目立った。売買代金上位では、ソフトバンクグ<9984>、アステラス薬<4503>、NTT<9432>の強さが目立つ。
日経平均は16000円での攻防をみせている。一目均衡表では転換線レベルでの推移をみせている。ボリンジャーバンドでは-1σを挟んでの推移となり、ある意味居心地のいい水準でもあるようだ。基本的には英国の国民投票の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まるため、短期筋の先物主導によるインデックス売買の影響以外は大きな動きは無さそうである。大引けにかけての短期筋のショートカバーが出てくるかが注目されるところであろう。
また、物色についてもソフトバンクグ<9984>の動向が引き続き注目されやすいだろう。株主総会での内容等がTwitterなどSNS経由で広がる可能性があり、その内容等を手掛かりとした物色が見込まれる。その他は、値動きの軽い中小型株での短期的な売買が中心になりそうだ。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は104円41銭付近、ドル弱含み、日本株の軟調地合いで
22日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含む展開となった。日経平均株価の軟調地合いを受けた値動き。
ドル・円は、オーバーナイトでは米国の株高と債券利回りの上昇を受け、一時105円05銭まで上昇したが、東京市場では日経平均の下落を背景に104円後半から前半まで値を下げる展開となった。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を23日に控え、残留支持の離脱支持へのリードが縮小した直近の世論調査が嫌気されている。残留を織り込む動きはやや後退したようだ。
一方、イエレンFRB議長による議会証言の内容は7月追加利上げの可能性を高める内容ではなかったが、年内実施の観測は残された。ランチタイムの日経平均先物は下げ渋る展開となっていることもあり、アジア市場での強いドル売りは想定しにくい。
なお北朝鮮が2発のミサイルを発射したと報じられているが、現時点で相場への影響はみられていない。
ここまでドル・円は104円36銭-104円85銭、ユーロ・ドルは1.1237ドル-1.1259ドル、ユーロ・円は117円41銭-117円97銭で推移。
12時36分時点のドル・円は104円41銭、ユーロ・円は117円63銭、ポンド・円は153円34銭、豪ドル・円は77円93銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、2位は日東電<6988>、2銘柄で日経平均を約31円押し下げ
・韓国軍統合参謀本部
「北朝鮮による2発目のミサイルは約400キロ飛行。成功か失敗かは分析中」(通信社)
・中谷元防衛相
「わが国の安全保障に影響を及ぼす事象は発生していない」(通信社)
・エーザイ<4523>、サッポロ<2501>など4社の目標株価変更
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・参院選公示(7月10日投票日)
<海外>
・特になし
<WA>
・ソフトバンクグの株主総会内容を手掛かり材料に
・ドル・円は104円41銭付近、ドル弱含み、日本株の軟調地合いで
・中谷元防衛相「わが国の安全保障に影響を及ぼす事象は発生していない」
■ソフトバンクグの株主総会内容を手掛かり材料に
日経平均は反落。166.51円安の16002.60円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が後退しているとはいえ、国民投票を明日に控えるなか、模様眺めムードが強まっている。日経平均は3日続伸で700円超の上昇となっており、節目の16000円を回復したことで買戻し一巡との見方もあり、想定内の一服といったところ。
売り先行で始まった日経平均は、寄り付き直後に16100円を回復する場面もみられたが、その後は円相場がやや円高に振れて推移したこともあって16000円の攻防に。前引け間際に16000円を下回る場面もみられたが、同水準での底堅さが意識されている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは情報通信のみが上昇し、一方で電力ガス、鉄鋼、海運、非鉄金属、倉庫運輸、その他製品、精密機器の弱さが目立った。売買代金上位では、ソフトバンクグ<9984>、アステラス薬<4503>、NTT<9432>の強さが目立つ。
日経平均は16000円での攻防をみせている。一目均衡表では転換線レベルでの推移をみせている。ボリンジャーバンドでは-1σを挟んでの推移となり、ある意味居心地のいい水準でもあるようだ。基本的には英国の国民投票の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まるため、短期筋の先物主導によるインデックス売買の影響以外は大きな動きは無さそうである。大引けにかけての短期筋のショートカバーが出てくるかが注目されるところであろう。
また、物色についてもソフトバンクグ<9984>の動向が引き続き注目されやすいだろう。株主総会での内容等がTwitterなどSNS経由で広がる可能性があり、その内容等を手掛かりとした物色が見込まれる。その他は、値動きの軽い中小型株での短期的な売買が中心になりそうだ。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は104円41銭付近、ドル弱含み、日本株の軟調地合いで
22日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含む展開となった。日経平均株価の軟調地合いを受けた値動き。
ドル・円は、オーバーナイトでは米国の株高と債券利回りの上昇を受け、一時105円05銭まで上昇したが、東京市場では日経平均の下落を背景に104円後半から前半まで値を下げる展開となった。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を23日に控え、残留支持の離脱支持へのリードが縮小した直近の世論調査が嫌気されている。残留を織り込む動きはやや後退したようだ。
一方、イエレンFRB議長による議会証言の内容は7月追加利上げの可能性を高める内容ではなかったが、年内実施の観測は残された。ランチタイムの日経平均先物は下げ渋る展開となっていることもあり、アジア市場での強いドル売りは想定しにくい。
なお北朝鮮が2発のミサイルを発射したと報じられているが、現時点で相場への影響はみられていない。
ここまでドル・円は104円36銭-104円85銭、ユーロ・ドルは1.1237ドル-1.1259ドル、ユーロ・円は117円41銭-117円97銭で推移。
12時36分時点のドル・円は104円41銭、ユーロ・円は117円63銭、ポンド・円は153円34銭、豪ドル・円は77円93銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、2位は日東電<6988>、2銘柄で日経平均を約31円押し下げ
・韓国軍統合参謀本部
「北朝鮮による2発目のミサイルは約400キロ飛行。成功か失敗かは分析中」(通信社)
・中谷元防衛相
「わが国の安全保障に影響を及ぼす事象は発生していない」(通信社)
・エーザイ<4523>、サッポロ<2501>など4社の目標株価変更
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・参院選公示(7月10日投票日)
<海外>
・特になし
<WA>