前場に注目すべき3つのポイント〜物色はポケモノミクスやフィンテック関連、シャープへは短期資金集中か
[16/08/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:物色はポケモノミクスやフィンテック関連、シャープへは短期資金集中か
■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し
■前場の注目材料:中国企業、海外M&A最高
■物色はポケモノミクスやフィンテック関連、シャープへは短期資金集中か
12日の日本株市場は堅調な展開になろう。11日の米国市場では、NYダウ、ナスダック、S&P500指数が最高値を更新した。小売企業の決算が好感されたほか、原油相場の上昇なども材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の16860円となり、これにさや寄せする格好から買いが先行しそうだ。
もっとも、夏休みシーズンで市場参加者が限られるなか、オプションSQ通過後はこう着感の強い相場展開にもなりやすい。日経平均は価格帯別出来高の膨らんでいる16600-16800円のレンジを突破しつつある。強弱感が対立しやすいところであり、積極的に上値追いを仕掛けてくる動きにはなりづらいところ。
ただし、日銀のETF買い入れにともなる需給要因が売り込みづらくさせている。売り込みづらい需給状況のなか、レンジ突破からの一段高を意識した押し目買い意欲は強いだろう。また、日銀のETF買い入れに伴い、後場からの一段高を意識した資金流入も増えてきそうである。
物色としては決算を手掛かりとした日替わり物色のほか、ポケモノミクス関連やフィンテック関連など。また、iPhone7の発表次期が9月7日になりそうだと一部報じられており、アップル関連など。その他、鴻海精密工業は、中国当局からシャープ<6753>への出資案に対する承認を受けたと報じられている。シャープへは短期筋の値幅取り狙いの資金が集中することになろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り850万株、買い1450万株、差し引き600万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月04日(木):140万株の売り越し
8月05日(金):480万株の買い越し
8月08日(月):230万株の買い越し
8月09日(火):580万株の買い越し
8月10日(水):930万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(18613.52、+117.86)・NY原油(43.49、+1.78)
・地域活性化へポケモンGO
・米12月利上げ、7割が予想
・中国企業、海外M&A最高
・みずほ<8411>、個人向け融資事業でソフトバンク<9984>と提携
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 6月マネタリーサーベイ
・08:50 対外対内証券売買(先週)
<海外>
・11:00 中・7月鉱工業生産(前年比予想:+6.2%、6月:+6.2%)
・11:00 中・7月小売売上高(前年比予想:+10.5%、6月:+10.6%)
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