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今日の為替市場ポイント:日米金利差の拡大を意識したリスク選好の円売り継続へ

注目トピックス 市況・概況
30日のドル・円相場は、東京市場では101円76銭から102円45銭で推移。欧米市場でドルは103円14銭まで一段高となり、102円96銭で取引を終えた。

本日31日のドル・円は、103円前後で推移か。米早期利上げへの期待は持続しており、日米金利差拡大を意識したリスク選好的な円売りは継続する見込み。

30日の欧米市場でドルは主要通貨に対して上昇し、ドル・円は7月29日以来となる1ドル=103円台に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長はブルームバーグTVとのインタビューで「米労働市場は完全雇用に極めて近い状態であり、利上げペースは経済情勢による」との見方を示したことが材料視された。

また、浜田宏一内閣官房参与(米イエール大名誉教授)は30日、ロイターとの会見で「為替市場への市場介入が難しければ、日本銀行による外債購入も選択肢になる」との見解を示したこともドル高・円安進行の一因になったとの声が聞かれている。

本日は労働省が発表する8月米雇用統計の参考指標となる8月ADP雇用統計が発表される。市場予想は前月比+17.5万人程度で7月実績の+17.9万人に近い数字になるとみられている。予想通りならば、雇用の拡大は続いていると判断されることから、9月利上げの思惑は一層強まりそうだ。8月米雇用統計の詳細を点検する必要はあるものの、9月利上げを想定したリスク選好的なドル買いの動きはさらに広がる可能性がある。



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