後場に注目すべき3つのポイント〜ETF買入れから25日線レベルでの踏ん張りをみせてくるか
[16/09/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・ETF買入れから25日線レベルでの踏ん張りをみせてくるか
・ドル・円は102円55銭付近、日本株の大幅安や北朝鮮核実験への警戒で売り先行
・東京海上、日本郵船など7社の目標株価変更
■ETF買入れから25日線レベルでの踏ん張りをみせてくるか
日経平均は大幅に反落。257.03円安の16708.73円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えた。日経平均は大幅に下落して始まった。9日の米国株式相場はNYダウが400ドル近い下落となるなか、海外勢のポジション調整に伴う売り圧力が主力株を中心に上値の重しに。寄付き後は下げ渋りをみせ、こう着感の強い相場展開をみせていたが、前場半ば辺りから下げ幅を拡大させると、下落幅は一時300円を超える局面もみられた。
セクターでは33業種全てが下げており、鉄鋼、鉱業、その他金融、銀行、不動産、電気機器、証券、非鉄金属、ゴム製品、精密機器の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下落。売買代金上位では全般軟調ななか、ディーエヌエー<2432>、第一生命<8750>、WSCOPE<6619>が堅調。その他、個人主体の資金は中小型株にシフトしており、ベクター<2656>、アークン<3927>、サイバーコム<3852>、アドソル<3837>、カナモト<9678>、田中化研<4080>などが強い値動きをみせている。
日経平均は25日線レベルで始まったが、その後は同線に上値を抑えられる格好で下げ幅を広げてきている。週明けの米国ではアトランタ連銀総裁、ミネアポリス連銀総裁、ブレイナードFRB理事の講演が予定されている。先週末にはボストン連銀総裁が下げのきっかけとなったこともあり、これを警戒する動きもでやすい。また、北朝鮮が新たな核実験の準備を完了させたと報じられており、手控え要因になっている。
後場は日銀のETF買入れから日経平均は25日線レベルでの踏ん張りをみせてくることが期待される。25日線レベルでの底堅さが意識されてくるようだと、指数インパクトの大きい値がさ株を中心に思惑的な買いが入りやすいだろう。ただし、積極的にはリバウンド狙いの買いも入りづらいと考えられ、引き続き中小型株を中心とした短期値幅取り狙いの流れに向かいやすい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は102円55銭付近、日本株の大幅安や北朝鮮核実験への警戒で売り先行
12日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開となった。日経平均株価の大幅安や北朝鮮による新たな核実験に警戒感が広がったものの、ドルは小幅に値を戻した。週明け東京市場のドル・円は102円半ばで寄り付いた後、国内勢の売りで102円31銭まで値を下げた。また、日経平均株価が前週末比300円程度下落。ただ、個人による押し目買いが観測されドルは102円前半から半ばで推移した。
その後、日経平均の下げ幅縮小でドルは小幅に戻したが、北朝鮮による新たな核実験の可能性が報道され、警戒感からドル買いは手控えられた。ただ、ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調のため、ドルは午後の取引でも102円半ば付近での推移が続きそうだ。一方で、日経平均が一段安とならなければ、東京市場で102円を大きく割り込む展開は想定しにくい。
ここまでドル・円は102円31銭から102円63銭、ユーロ・円は114円99銭から115円31銭、ユーロ・ドルは1.1230ドルから1.1241ドルで推移した。
12時20分時点のドル・円は102円55銭、ユーロ・円は115円27銭、ポンド・円は136円04銭、豪ドル・円は77円20銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・東京海上<8766>、日本郵船<9101>など7社の目標株価変更
・ベクター<2656>、サイバーコム<3852>がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・安倍首相
「9カ月で2度にわたる北朝鮮の核実験は断じて容認できない」
☆後場の注目スケジュール☆
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・特になし
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