今日の為替市場ポイント:米大統領候補TV討論会の結果を見極める展開
[16/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
26日のドル・円相場は、東京市場では100円71銭から101円09銭で推移。欧米市場でドル一時は100円25銭まで反落し、100円31銭で取引を終えた。
本日27日のドル・円は、100円台で推移か。米大統領候補2名(ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏)の第一回TV討論会の結果を意識した相場展開となりそうだ。優劣不明の場合はドルを買い戻す動きが広がる可能性がある。
国際通貨基金(IMF)は26日、都内でセミナーを開催した。報道によると、アジア太平洋局アシスタントディレクターのリュック・エフェラールト氏は「アベノミクス」の評価について、「実績は十分ではない」と指摘した。「アベノミクス」の実績が出ていない要因として、同氏は賃上げが阻害されていること、金融政策が効果を発揮していないこと、財政再建に不確実性が強まっていることを挙げたようだ。
エフェラールト氏は日本銀行が提示した金融政策の新たな枠組みを支持するとの見解を表明しており、「ガイダンスを明確にして、市場とのコミュニケーションを強めるべき」と指摘した。ただし、市場関係者の間からは、日銀の新たな金融政策が「アベノミクス」の再稼動につながるかどうか判断できないとの声が聞かれている。日銀の金融政策の主たる目標は2%物価の早期達成であるが、「アベノミクス」との連携を強めることによって目標達成が容易になるとの見方は少ないようだ。
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