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銀行の鈍さを警戒、材料性のある銘柄に短期資金が向かいやすい【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
3日の日経平均は反発。148.83円高の16598.67円(出来高概算14億9000万株)で取引を終えた。ドイツ銀行を巡る欧州金融不安が和らいだことにより、買い先行の展開となった。しかし、前場半ばに16652円まで上げ幅を広げた後はこう着。期待されていた銀行のリバウンドの鈍さなども手掛けづらくさせていたほか、午後に入りソフトバンクグ<9984>が下げに転じた影響もあったと考えられる。日銀短観では大企業の製造業の景気判断は、プラス6ポイントと、2期連続で横ばいとなるなか、市場の反応は限定的だった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が全体の6割を占めていた。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、大型株指数の伸びは鈍い。セクターでは証券、精密、小売、食料品、金属、化学、海運、非鉄金属がしっかり。一方で鉱業、石油石炭、その他金融、不動産、保険が冴えない。

日経平均はマドを空けての上昇となり、一目均衡表の雲上限を上回って推移するなど、上値は抑えられていたが底堅い相場展開だった。ただし、ドイツ銀行の金融リスクが和らぐ中でのメガバンクの戻りの鈍さは気掛かりである。また、ソフトバンクグ<9984>の後場に入ってからの弱い動き等も神経質にさせそうである。

物色としては小売決算を手掛かりとした個別対応のほか、中国・国慶節、カジノ、フィンテック、ノーベル賞のほか、シーテック・ジャパンを手掛かりとしたAIやIoT関連等テーマ株などの材料性のある銘柄に短期資金が向かいやすいとみられる。



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