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日経平均型のパフォーマンスが高まりやすい【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
5日の日経平均は3日続伸。83.59円高の16819.24円(出来高概算17億2000万株)で取引を終えた。リッチモンド連銀総裁が利上げに積極的な発言を行ったことから、4日の米国市場ではNYダウが続落。利上げ観測の高まりから為替市場ではドル高/円安の流れとなるなか、買い先行で始まった。その後は25日線や200日線レベルでの強弱感が対立していたが、金融セクターや輸出セクターが堅調に推移するなか、9営業日ぶりに16800円を回復して取引を終えている。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1197と6割を占めている。セクターでは保険が上昇率トップだったほか、ゴム製品、輸送用機器、その他製品、パルプ紙、機械、電気機器、証券、銀行が堅調。一方で、業績観測報道が嫌気された東レ<3402>が終日弱い値動きとなり、繊維が下落率トップ。水産農林、食料品、建設、電力ガス、情報通信、不動産が冴えない。

日経平均はもち合いレンジ内ではあるが、心理的な抵抗だった25日線のほか、200日線をクリアしてきている。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が連日で日経平均をけん引する格好となるなど、日経平均型のインデックス売買によるインパクトが大きいとみられる。歪な状況が指摘される可能性はあるものの、抵抗線突破でもち合いレンジ上限が意識されてくるなか、引き続き日経平均型のパフォーマンスが高まりやすいようだ。

今晩の米国ではADP全米雇用報告、ISM非製造業景況指数の発表が予定されている。週初のISM製造業景況指数同様に予想を上振れてくるようだと、週末の雇用統計への期待のほか、年内利上げ観測が再燃する可能性がある。また、リッチモンド連銀総裁、シカゴ連銀総裁、ミネアポリス連銀総裁が講演を予定している。前日にはリッチモンド連銀総裁の発言を受けて、ドル高/円安に振れており、為替動向も引き続き注目されそうだ。足下で円安傾向が続くようだと、円高の影響が警戒されている業績への不安も和らぐだろう。



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