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米国株見通し:TV討論会好感したアジア上昇を材料視か

注目トピックス 市況・概況
S&P500先物 2139.00(+1.00) (18:10現在)
ナスダック100先物 4832.50(+2.25) (18:10現在)

18:10時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。
19日の米株式市場は上昇。原油価格が約15ヶ月ぶりの高値を付けたことや、主要企業決算を好感し堅調推移となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、大半の地域で緩やかなペースで景気が拡大したとの認識が示されたものの、利上げ観測や相場への影響は限定的だった。ダウ平均は40.68ドル高の18202.62、ナスダックは2.58ポイント高の5246.41。

グローベックスの米株先物は小動きに推移しており、NYダウで15ドル高程度で推移している。欧州市場は高安まちまちだが、いずれも小幅な値動きで推移している。注目されていた大統領選の最後のTV討論会は、世論調査でヒラリー氏支持が52%、トランプ氏39%と伝わっており、ヒラリー氏勝利となった。日本株市場はこれを受けて内需を中心に買い戻しとみられる動きが優勢だったが、ハンセンも小じっかりであり、まずはアジア上昇の流れが材料視されそうだ。

もっとも、ヒラリー氏を支持する有権者の多くは、トランプ氏の当選阻止が目的であり、ヒラリー氏の政策が良いからとしたのは36.5%、人柄を理由に挙げたのは12.6%しかいない。トランプ氏勝利が遠のいたことで有権者の達成感は高まりやすく、投票に行く理由がなくなりそうであり、これがリスクになる可能性もありそうだ。今後は政策期待等が高まるかが注目されよう。

その他、経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(10月)、中古住宅販売件数(9月)、景気先行指数(9月)が予定されている。失業保険申請辺りが改善をみせてくるようだと、より利上げ観測が高まりやすいだろう。

なお、欧州中央銀行(ECB)理事会にも注目が集まろうが、量的緩和のテーパリングを協議している兆候が示されるといった観測もあったが、決定は買い入れ延長の是非とともに12月に持ち越されるとの見方がコンセンサスであり、市場反応は無風といったところか。



<KK>

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