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後場に注目すべき3つのポイント〜2月戻り高値(17905.37円)に接近

注目トピックス 市況・概況

16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・2月戻り高値(17905.37円)に接近
・ドル・円は109円12銭付近、ドル下げ渋り、日本株の堅調地合いで買い継続
・デンソー、信越化学など11社の目標株価変更


■2月戻り高値(17905.37円)に接近


日経平均は大幅に反発。213.93円高の17882.08円(出来高概算13億8000万株)で前場の取引を終えている。15日の米国市場ではトランプ銘柄物色が一服する一方で、下落していたハイテク株に買い戻しの動きが強まった。また、原油先物相場の上昇が材料視されるなか、NYダウは7営業日続伸。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の17900円、円相場は1ドル109円台に乗せている。

米株高や円安、原油高が材料視されるなか、日経平均は17800円を回復して始まった。そ
の後は2月戻り高値を目前に利食い売りなども出ており、こう着感の強い展開に。しかし、連日でメガバンクが強い動きをみせるなど市場のムードは明るく、前引けにかけては上げ幅を拡大させている。セクターでは銀行が上昇率トップのほか、鉱業、空運、その他製品、保険、倉庫運輸、輸送用機器が堅調。半面、不動産、卸売が小安い。

日経平均は強いリバウンド基調をみせており、2月戻り高値(17905.37円)に接近してい
る。また、週足の一目均衡表の雲上限レベルに接近してきており、一段のシグナル好転が意識されている。目先の抵抗線接近で強弱感は対立しやすいところではあるが、上値追いは慎重になったとしても、押し目買い意欲は強そうである。

あす17日には安倍首相とトランプ次期大統領との会談が予定されている。正式な大統領就任前の会談は異例であり、日米同盟に対する米国の関与を再確認するとともに、政策期待が高まりやすいだろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は109円12銭付近、ドル下げ渋り、日本株の堅調地合いで買い継続


16日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。日本株の堅調な値動きを背景に買いが続いた。ドル・円は、前日海外市場では強い米10月小売売上高を受け109円33銭まで上昇。朝方の東京市場では上昇は一服し、108円79銭まで値を下げる場面があった。ただ、日経平均株価の堅調地合いを手がかりにドル買い・円売りが再開し、109円付近に戻した。

ランチタイムの日経平均先物は200円超高となっており、米次期政権への期待や12月利上げ観測を背景としたドル買いは目先も続きそうだ。ただ、節目の110円が意識されるなか、109円台では売りが出やすいため上昇ペースは鈍くなる見通し。

ここまでのドル・円の取引レンジは108円79銭から109円21銭、ユーロ・円は116円81銭から117円12銭、ユーロ・ドルは1.0719ドルから1.0750ドルで推移した。

12時15分時点のドル・円は109円12銭、ユーロ・円は117円34銭、ポンド・円は136円11銭、豪ドル・円は82円52銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・デンソー<6902>、信越化学<4063>など11社の目標株価変更

・トランザクション<7818>がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・黒田日銀総裁
「地銀の今後の収益は楽観できるものではない」

・麻生財務相
「米金利が上昇するという前提でドルの価値が上がっている」



☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし



<WA>

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