2日の米国市場ダイジェスト:ダウは21ドル安、イタリア国民投票を控えて様子見ムード
[16/12/05]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは21ドル安、イタリア国民投票を控えて様子見ムード
NYダウ ナスダック
終値 :19170.42 終値 :5255.65
前日比:-21.51 前日比:+4.55
始値 :19161.25 始値 :5249.02
高値 :19196.14 高値 :5274.54
安値 :19141.18 安値 :5239.27
2日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は21.51ドル安の19170.42、ナスダックは4.54ポイント高の5255.65で取引を終了した。11月雇用統計は、非農業部門雇用者数が17.8万人増と概ね予想に一致し、失業率には改善が見られたが、想定通りの内容であったことから株価への影響は限られ、寄付き後から揉み合う展開となった。4日に実施されるイタリアの国民投票を見極めたいとの思惑もあり、小動きとなった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や不動産が上昇する一方で自動車・自動車部品やメディアが下落した。
銃火器メーカーのスミス&ウェッソン(SWHC)は11-1月期の業績見通しが予想を下振れ、大幅下落。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)はシュルツCEOの退任を発表し、軟調推移。一方で、インターネットラジオのパンドラ・メディア(P)は身売りに前向きとの報道を受け、大幅上昇。モバイル決済のスクエア(SQ)はドイツ銀行による投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。
イタリア国民投票は、Brexitや米大統領選ほどではないものの、政治的・経済的混乱による先行き不透明感が長期的に米株式市場への重しとなることも想定される。週明けは株価が大きく変動する可能性もあり、注意が必要だ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米11月雇用統計で12月利上げをより確実視も賃金の低下でドル反落
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円21銭まで上昇後、113円33銭へ反落し113円53銭で引けた。米11月雇用統計で失業率が9年ぶりの低水準となるなど、12月の利上げを後押しする結果を受けていったんドル買いが強まった。その後、賃金の予想外の低下を受けて債券利回りが低下に転じたためドル売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.0626ドルへ下落後、1.0681ドルへ反発し1.0666ドルで引けた。ユーロ・円は、120円88銭へ下落後、121円60銭へ反発。ポンド・ドルは、1.2618ドルから1.2738ドルへ上昇。ユーロ・ポンド絡みの買いが加速した。ドル・スイスは、1.0076フランへ下落後、1.0118フランへ上昇した。
■NY原油:3日続伸で51.68ドル、イラン制裁法10年延長に署名と伝わり
NY原油は3日続伸(NYMEX原油1月限終値:51.68↑0.62)。高値は4時24分の51.73ドル、安値は23時00分の50.88ドル。イラン制裁法を10年間延長する法案をオバマ大統領が署名する見通しと伝わったことから、イランの原油輸出減への思惑が浮上。ベーカー・ヒューズが公表した米国での石油掘削設備(リグ)は前週から増加したものの、さほど材料視はされなかった。
日足チャートでは、50日移動平均線(47.8ドル水準)を上抜けており、年初来高値51.93ドル(10/19)に迫っている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 21.23ドル -0.27ドル(-1.26%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.83ドル -0.33ドル(-0.78%)
ゴールドマン・サックス(GS)223.36ドル -3.27ドル(-1.44%)
インテル(INTC) 34.16ドル +0.40ドル(+1.18%)
アップル(AAPL) 109.90ドル +0.41ドル(+0.37%)
アルファベット(GOOG) 764.46ドル +0.13ドル(+0.02%)
フェイスブック(FB) 115.40ドル +0.30ドル(+0.26%)
キャタピラー(CAT) 95.14ドル -1.10ドル(-1.14%)
アルコア(AA) 29.04ドル +0.19ドル(+0.66%)
ウォルマート(WMT) 70.88ドル +0.21ドル(+0.30%)
スプリント(S) 7.98ドル +0.04ドル(+0.50%)
<NO>