後場に注目すべき3つのポイント〜東芝問題による需給影響を警戒
[17/02/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・東芝問題による需給影響を警戒
・ドル円は113円88銭、下げ渋り、日本株安嫌気も押し目買い
・アルファクスFS、ミズホメディ、野村マイクロなど5社がストップ高
■東芝問題による需給影響を警戒
日経平均は反落。119.62円安の19318.36円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。15日の米国市場では予想を上回る経済指標のほか、トランプ政権による大規模減税策への期待から、NYダウなど主要な株価指数は連日で最高値を更新している。しかし、シカゴ日経225先物清算値は19415円と節目の19500円を前に足踏みが続いている。円相場は1ドル114円台前半での推移となるなか、利益確定の流れが優勢となった。
その後こう着が続く中、東芝問題への警戒や円相場が113円台と円高に振れるなか、じりじりと下げ幅を広げる展開となり、一時19260.24円と19300円を下回る場面もみられている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは石油石炭、食料品、保険、不動産、銀行が小じっかり。半面、パルプ紙、輸送用機器、サービス、精密機器、空運、電力ガス、ガラス土石、海運が冴えない。
日経平均はこう着感の強い相場展開のなか、5日線レベルでの攻防をみせている。東芝<6502>は今年度内に予定していたメモリー事業の株式売却手続きを来年度以降に先送りする見通しと報じられるなか、東証2部降格の可能性が高まり、インデックスに絡んだヘッジ売り等が警戒されている。また、円相場が1ドル113円台とやや円高に振れて推移しているほか、キム・ジョンイル(金正日)総書記の生誕75年を迎えるなかでの地政学リスクへの警戒なども手掛けづらくさせているようだ。とりわけ東芝問題は需給面に大きく影響するため、指数インパクトの大きい値がさ株などへの売りが警戒されやすいだろう。
その為、物色は中小型株やテーマ株等、個人主体による短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすいと考えられる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円88銭、下げ渋り、日本株安嫌気も押し目買い
16日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。日本株安を手がかりにドル売り先行となったが、押し目買いが観測された。
ドル・円は、前日海外市場の終盤から利益確定売りの流れが続いており、今日のアジア市場でも日経平均株価の下落を手がかりに一時113円77銭まで値を下げた。その後、買い遅れた投資家による押し目買いが観測され、113円後半で下げ渋った。
ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いだが、113円台は押し目買いが入りやすいため、下値の堅い値動きとなりそうだ。一方、利益確定売りも出やすく、米金利が上昇基調とならなければ114円台の回復は想定しにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは113円77銭から114円31銭、ユーロ・円は120円83銭から121円17銭、ユーロ・ドルは1.0591ドルから1.0624ドルで推移した。
12時16分時点のドル・円は113円88銭、ユーロ・円は120円86銭、ポンド・円は141円86銭、豪ドル・円は87円77銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・アルファクスFS<3814>、ミズホメディ<4595>、野村マイクロ<6254>など5社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・豪1月失業率:5.7%
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・13:00 亜マレーシアGDP(10-12月) 4.3%
・欧ECB議事要旨
・独G20外相会議(17日まで)
<SK>
・東芝問題による需給影響を警戒
・ドル円は113円88銭、下げ渋り、日本株安嫌気も押し目買い
・アルファクスFS、ミズホメディ、野村マイクロなど5社がストップ高
■東芝問題による需給影響を警戒
日経平均は反落。119.62円安の19318.36円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。15日の米国市場では予想を上回る経済指標のほか、トランプ政権による大規模減税策への期待から、NYダウなど主要な株価指数は連日で最高値を更新している。しかし、シカゴ日経225先物清算値は19415円と節目の19500円を前に足踏みが続いている。円相場は1ドル114円台前半での推移となるなか、利益確定の流れが優勢となった。
その後こう着が続く中、東芝問題への警戒や円相場が113円台と円高に振れるなか、じりじりと下げ幅を広げる展開となり、一時19260.24円と19300円を下回る場面もみられている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは石油石炭、食料品、保険、不動産、銀行が小じっかり。半面、パルプ紙、輸送用機器、サービス、精密機器、空運、電力ガス、ガラス土石、海運が冴えない。
日経平均はこう着感の強い相場展開のなか、5日線レベルでの攻防をみせている。東芝<6502>は今年度内に予定していたメモリー事業の株式売却手続きを来年度以降に先送りする見通しと報じられるなか、東証2部降格の可能性が高まり、インデックスに絡んだヘッジ売り等が警戒されている。また、円相場が1ドル113円台とやや円高に振れて推移しているほか、キム・ジョンイル(金正日)総書記の生誕75年を迎えるなかでの地政学リスクへの警戒なども手掛けづらくさせているようだ。とりわけ東芝問題は需給面に大きく影響するため、指数インパクトの大きい値がさ株などへの売りが警戒されやすいだろう。
その為、物色は中小型株やテーマ株等、個人主体による短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすいと考えられる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円88銭、下げ渋り、日本株安嫌気も押し目買い
16日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。日本株安を手がかりにドル売り先行となったが、押し目買いが観測された。
ドル・円は、前日海外市場の終盤から利益確定売りの流れが続いており、今日のアジア市場でも日経平均株価の下落を手がかりに一時113円77銭まで値を下げた。その後、買い遅れた投資家による押し目買いが観測され、113円後半で下げ渋った。
ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いだが、113円台は押し目買いが入りやすいため、下値の堅い値動きとなりそうだ。一方、利益確定売りも出やすく、米金利が上昇基調とならなければ114円台の回復は想定しにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは113円77銭から114円31銭、ユーロ・円は120円83銭から121円17銭、ユーロ・ドルは1.0591ドルから1.0624ドルで推移した。
12時16分時点のドル・円は113円88銭、ユーロ・円は120円86銭、ポンド・円は141円86銭、豪ドル・円は87円77銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・アルファクスFS<3814>、ミズホメディ<4595>、野村マイクロ<6254>など5社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・豪1月失業率:5.7%
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・13:00 亜マレーシアGDP(10-12月) 4.3%
・欧ECB議事要旨
・独G20外相会議(17日まで)
<SK>