今日の為替市場ポイント:欧米株高や米長期金利上昇を意識してドル買い継続の可能性
[17/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日のドル・円相場は、東京市場では110円83銭から110円53銭で推移。欧米市場でドルは一時110円18銭まで下げたが、111円20銭まで反発し、111円18銭で取引を終えた。
本日29日のドル・円は111円前後で推移か。欧米株高や米長期金利の上昇を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。
28日発表された3月の米消費者信頼感指数は市場予想の114程度を大幅に上回る125.6に上昇した。米民間調査機関コンファレンスボードによると、3月の消費者信頼感指数は、2000年12月(128.55)以来の高水準となった。また、現況指数は143.1で2001年8月以降における最高値を記録。向こう6カ月の期待指数は113.8で、2000年9月以来の水準だった。
トランプ政策への期待が高いことが米消費者信頼感指数の大幅上昇の一因であるとの見方が多いようだ。ただし、市場関係者の間では「米国ヘルスケア法(オバマケア代替法案)が撤回されたことでトランプ政権に対する一般消費者の期待はやや低下したのではないか?」との声が聞かれている。税制改革(減税)や規制緩和などの重要課題への取り組みが遅れた場合、消費者信頼感は急低下する可能性がある。
トランプ政権の不確実性に対する市場の懸念は多少緩和されており、米長期金利は反発したが、政策運営全般に対する市場の評価は定まっていないため、金利見通しについては予断を持てない状況が続くことになりそうだ。
<SK>
本日29日のドル・円は111円前後で推移か。欧米株高や米長期金利の上昇を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。
28日発表された3月の米消費者信頼感指数は市場予想の114程度を大幅に上回る125.6に上昇した。米民間調査機関コンファレンスボードによると、3月の消費者信頼感指数は、2000年12月(128.55)以来の高水準となった。また、現況指数は143.1で2001年8月以降における最高値を記録。向こう6カ月の期待指数は113.8で、2000年9月以来の水準だった。
トランプ政策への期待が高いことが米消費者信頼感指数の大幅上昇の一因であるとの見方が多いようだ。ただし、市場関係者の間では「米国ヘルスケア法(オバマケア代替法案)が撤回されたことでトランプ政権に対する一般消費者の期待はやや低下したのではないか?」との声が聞かれている。税制改革(減税)や規制緩和などの重要課題への取り組みが遅れた場合、消費者信頼感は急低下する可能性がある。
トランプ政権の不確実性に対する市場の懸念は多少緩和されており、米長期金利は反発したが、政策運営全般に対する市場の評価は定まっていないため、金利見通しについては予断を持てない状況が続くことになりそうだ。
<SK>