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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は反発、一先ず抵抗線を突破してきた点では安心感に

注目トピックス 市況・概況
10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、一先ず抵抗線を突破してきた点では安心感に
・ドル・円は114円11銭、小じっかり、日本株高で114円台
・値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位は東エレクとなった


■日経平均は反発、一先ず抵抗線を突破してきた点では安心感に

日経平均は反発。135.96円高の20065.05円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えた。米雇用統計の結果を受けた7日の米国株高のほか、円相場が1ドル114円台と円安に振れて推移するなか、日経平均は2万円の大台を回復して始まった。

ただし、寄付きに付けた20070.44円を高値に、その後はこう着感の強い展開が続いており、日中値幅は50円弱にとどまっている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは海運、その他製品、空運、電気機器、不動産、ゴム製品が堅調。一方で、情報通信、銀行、石油石炭、水産農林、鉱業が小安い。

日経平均はマドを空けての上昇となり、5日、25日線を突破してきている。上値の重さは意識されているが、一先ず抵抗線を突破してきた点では安心感につながろう。同線を支持線として踏ん張りをみせられるかが注目されるところである。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、コナミHD<9766>がけん引しており、2万円固めが意識されそうである。

物色についてはインデックスに絡んだ商いが中心となっているが、日経平均が2万円をキープしつつも狭いレンジでのこう着が続いているため、次第に中小型株など個人主体の銘柄に資金がシフトしてくる可能性もありそうだ。ゲーム関連の一角に動意がみられており、関心の高さが窺える。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は114円11銭、小じっかり、日本株高で114円台

10日午前の東京外為市場で、ドル・円は小じっかり。日本株高を背景に上昇し、前週末にNY市場で付けた114円台を回復した。

ドル・円は、朝方113円台を付けていたが、日経平均株価が寄り付きから前週末比100円超高の堅調地合いとなり、リスク選好的なドル買い・円売りの流れが強まった。午前中は一時114円20銭まで値を切り上げた。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持しており、日本株高継続を期待したドル買い・円売りの流れ。ただし、米雇用統計発表のイベント通過でやや様子見ムードが広がっているようだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは113円88銭から114円20銭、ユーロ・円は129円82銭から130円19銭、ユーロ・ドルは1.1393ドルから1.1404ドルで推移した。

12時18分時点のドル・円は114円11銭、ユーロ・円は130円15銭、ポンド・円は147円15銭、豪ドル・円は86円87銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ANAP<3189>、ミタチ<3321>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>となった。


■経済指標・要人発言

・米連邦準備制度理事会(FRB)金融政策報告
「政策金利の引き上げを今後も緩やかに実施していく方針」
「量的緩和(QE)により買い入れた保有資産の縮小を年内に開始」
「物価や賃金の上昇ペースに鈍化が見られるが、米国経済は緩やかな拡大を継続している」
「賃金の低い伸びが生産性を弱くしている可能性」
「低い生産性が後退するか、新たなノーマルとなるのかはかるのは困難」
「現在の財政政策がGDPに与える影響は概ね中立」
「債券市場の流動性は潤沢」
「インフレは最近いくらか弱い」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00  地域経済報告(7月、日本銀行)

<海外>
・15:00  独・貿易収支(5月)  183億ユーロ  181億ユーロ
・15:00  独・経常収支(5月)    151億ユーロ



<HT>

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