10日の米国市場ダイジェスト:ダウ5ドル安、ハイテクセクターに買いが広がる
[17/07/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウ5ドル安、ハイテクセクターに買いが広がる
10日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は5.82ドル安の21408.52、ナスダックは23.31ポイント高の6176.39で取引を終了した。長期金利の上昇が一服したほか、原油相場の下落が嫌気され売りが先行。本日は主要経済指標の発表に乏しく、イエレン議長の議会証言や4-6月期決算を控えて上値の重い展開となったが、ハイテク株を選好する動きが目立った。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・生活必需品小売や不動産が下落した。
アルミ応用製品のアルコニック(ARNC)はJPモルガンによる投資判断引き上げを受け、上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、年に1度開催する大セール「プライムデー」を本日に控え、堅調推移。SNSのフェイスブック(FB)は仮想現実(VR)ヘッドセット「オキュラスリフト」の再値下げを発表し、買われた。一方で、アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は身売り交渉を打ち切り、大幅下落。傘下に技術サポート部門を有する家電量販店のベストバイ(BBY)は、アマゾンが音声認識型アシスタント機能を搭載した家庭用デバイス「Echo」の製品設置等のサービス導入に向けて技術者の採用活動を強化していると報じられ、軟調推移となった。
半導体のエヌビディア(NVDA)は、自動運転システム開発でのトヨタ自動車との提携期待を背景に、一部アナリストが足元から約30%増となる目標株価の引き上げを行うなど、業績期待が高まっている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル上げ渋り、米雇用関連指標は市場予想を下回る
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円25銭から113円99銭までじり安に推移し、114円04銭で引けた。この日発表された米国の6月労働市場情勢指数(LMCI)は市場予想を下回ったため、早期追加利上げ観測はやや後退し、米国債利回りは低下したことからリスク選好的なドル買いは後退した。
ユーロ・ドルは、1.1383ドルから1.1408ドルまで上昇し、1.1400ドルで引けた。ドイツの輸出の大幅な伸びを好感したユーロ買いが続いた。米国債利回りの低下も意識されたようだ。ユーロ・円は、129円86銭まで下落後、130円17銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.2855ドルまで下落後、1.2892まで反発。ポジション調整的なポンド売りは一巡しつつあるとの声が聞かれた。ドル・スイスは、0.9674フランから0.9650フランまで下落した。
■NY原油:やや反発で:44.40ドル、リビアとナイジェリアは産油量に上限を設定するとの思惑も
NY原油先物8月限はやや反発(NYMEX原油8月限終値:44.40 ↑0.17)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.17ドルの44.40ドルで取引を終えた。石油リグ(掘削装置)の稼働数が再び増えていることから、上値の重さは払拭されていないものの、リビアとナイジェリアは産油量に上限を設ける可能性があるとみられており、短期筋などの買い戻しが多少入った。米長期金利が伸び悩んだことやユーロが下げ渋ったことも、原油先物相場を下支えしたようだ。なお、クウェートのマルズーク石油相は、リビアとナイジェリアは24日にロシアで開かれる産油国会合に招かれていると伝えた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.89ドル +0.06ドル(+0.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.99ドル -0.06ドル(-0.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)225.84ドル +0.56ドル(+0.25%)
インテル(INTC) 33.65ドル -0.23ドル(-0.68%)
アップル(AAPL) 145.06ドル +0.88ドル(+0.61%)
アルファベット(GOOG) 928.8ドル +10.21ドル(+1.11%)
フェイスブック(FB) 153.50ドル +2.06ドル(+1.36%)
キャタピラー(CAT) 107.84ドル +0.92ドル(+0.86%)
アルコア(AA) 34.14ドル -0.05ドル(-0.15%)
ウォルマート(WMT) 73.23ドル -2.10ドル(-2.79%)
スプリント(S) 8.23ドル +0.1.ドル(+1.23%)
<HT>
10日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は5.82ドル安の21408.52、ナスダックは23.31ポイント高の6176.39で取引を終了した。長期金利の上昇が一服したほか、原油相場の下落が嫌気され売りが先行。本日は主要経済指標の発表に乏しく、イエレン議長の議会証言や4-6月期決算を控えて上値の重い展開となったが、ハイテク株を選好する動きが目立った。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・生活必需品小売や不動産が下落した。
アルミ応用製品のアルコニック(ARNC)はJPモルガンによる投資判断引き上げを受け、上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、年に1度開催する大セール「プライムデー」を本日に控え、堅調推移。SNSのフェイスブック(FB)は仮想現実(VR)ヘッドセット「オキュラスリフト」の再値下げを発表し、買われた。一方で、アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は身売り交渉を打ち切り、大幅下落。傘下に技術サポート部門を有する家電量販店のベストバイ(BBY)は、アマゾンが音声認識型アシスタント機能を搭載した家庭用デバイス「Echo」の製品設置等のサービス導入に向けて技術者の採用活動を強化していると報じられ、軟調推移となった。
半導体のエヌビディア(NVDA)は、自動運転システム開発でのトヨタ自動車との提携期待を背景に、一部アナリストが足元から約30%増となる目標株価の引き上げを行うなど、業績期待が高まっている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル上げ渋り、米雇用関連指標は市場予想を下回る
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円25銭から113円99銭までじり安に推移し、114円04銭で引けた。この日発表された米国の6月労働市場情勢指数(LMCI)は市場予想を下回ったため、早期追加利上げ観測はやや後退し、米国債利回りは低下したことからリスク選好的なドル買いは後退した。
ユーロ・ドルは、1.1383ドルから1.1408ドルまで上昇し、1.1400ドルで引けた。ドイツの輸出の大幅な伸びを好感したユーロ買いが続いた。米国債利回りの低下も意識されたようだ。ユーロ・円は、129円86銭まで下落後、130円17銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.2855ドルまで下落後、1.2892まで反発。ポジション調整的なポンド売りは一巡しつつあるとの声が聞かれた。ドル・スイスは、0.9674フランから0.9650フランまで下落した。
■NY原油:やや反発で:44.40ドル、リビアとナイジェリアは産油量に上限を設定するとの思惑も
NY原油先物8月限はやや反発(NYMEX原油8月限終値:44.40 ↑0.17)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.17ドルの44.40ドルで取引を終えた。石油リグ(掘削装置)の稼働数が再び増えていることから、上値の重さは払拭されていないものの、リビアとナイジェリアは産油量に上限を設ける可能性があるとみられており、短期筋などの買い戻しが多少入った。米長期金利が伸び悩んだことやユーロが下げ渋ったことも、原油先物相場を下支えしたようだ。なお、クウェートのマルズーク石油相は、リビアとナイジェリアは24日にロシアで開かれる産油国会合に招かれていると伝えた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.89ドル +0.06ドル(+0.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.99ドル -0.06ドル(-0.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)225.84ドル +0.56ドル(+0.25%)
インテル(INTC) 33.65ドル -0.23ドル(-0.68%)
アップル(AAPL) 145.06ドル +0.88ドル(+0.61%)
アルファベット(GOOG) 928.8ドル +10.21ドル(+1.11%)
フェイスブック(FB) 153.50ドル +2.06ドル(+1.36%)
キャタピラー(CAT) 107.84ドル +0.92ドル(+0.86%)
アルコア(AA) 34.14ドル -0.05ドル(-0.15%)
ウォルマート(WMT) 73.23ドル -2.10ドル(-2.79%)
スプリント(S) 8.23ドル +0.1.ドル(+1.23%)
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