29日の米国市場ダイジェスト:ダウ23ドル高、ハイテク株に買いが広がる
[17/09/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウ23ドル高、ハイテク株に買いが広がる
29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は23.89ドル高の22405.09、ナスダックは42.51ポイント高の6495.96で取引を終了した。税制改革案の恩恵を受けるハイテク株が選好される一方で、同法案の成立に懐疑的な見方や赤字拡大を懸念する向きから積極的な買いが入りにくく、上値の重い展開となった。インフレ指標の一つである個人消費支出(PCE)の伸びが予想を下振れたが、ハリケーンの影響も加味され相場への影響は限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置やメディアが上昇する一方で食品・生活必需品小売や消費者・サービスが下落した。
昨日に新規株式公開(IPO)したビデオストリーミング用機器・ソフト開発のロク(ROKU)は業績期待から大幅続伸。食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は通期の利益見通しを上方修正し、堅調推移。住宅メーカーのKBホーム(KBH)は決算内容が好感され、買われた。一方で、製薬のメルク(MRK)は新たなC型肝炎治療薬の開発中止を発表し、売られた。
中国は2019年より海外の自動車メーカーに対し、同国内での生産の一定数を電気自動車(EV)にすることを義務付ける。これにより、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)が現地生産に踏み切る可能性が高まった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米コアPCE予想外の低下もシカゴPMI改善でドルもみ合い
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円22銭まで下落後、112円74銭まで上昇し、112円56銭で引けた。米国の8月コアPCE価格指数が予想外に低下したため年内の利上げ観測を受けたドル買いがいったん後退した。その後、9月シカゴ購買部協会景気指数が予想外に改善したほか、トランプ政権が、連邦準備制度理事会(FRB)議長候補としてタカ派として知られるウォルシュ元FRB理事と面談を行ったことが明らかになると、ドル買いが再開した。
ユーロ・ドルは、1.1833ドルまで上昇後、1.1792ドルまで下落して1.1816ドルで引けた。ユーロ・円は、132円75銭から133円12銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3350ドルまで下落後、1.3425ドルへ反発。ドル・スイスは、0.9719フランまで上昇後、0.9671フランへ反落した。
■NY原油:反発で51.67ドル、需給改善期待は持続
NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:51.67 ↑0.11)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.11ドルの51.67ドルで取引を終えた。為替相場がややドル安方向に振れたことや需給改善への期待は持続していることが要因。この日発表された米経済指標は市場予想をやや下回る内容だったが、特に嫌気されなかったようだ。
ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産合意の大幅な延長に対する市場の懐疑的な見方は残されており、52ドル近辺には投機筋などの戻り売り興味が散見された。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.34ドル -0.11ドル(-0.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.17ドル +0.02ドル(+0.04%)
ゴールドマン・サックス(GS)237.19ドル +1.72ドル(+0.73%)
インテル(INTC) 38.08ドル +0.25ドル(+0.66%)
アップル(AAPL) 154.12ドル +0.84ドル(+0.55%)
アルファベット(GOOG) 959.11ドル +9.61ドル(+1.01%)
フェイスブック(FB) 170.87ドル +2.14ドル(+1.27%)
キャタピラー(CAT) 124.71ドル -0.52ドル(-0.42%)
アルコア(AA) 46.62ドル +0.54ドル(+1.17%)
ウォルマート(WMT) 78.14ドル -0.81ドル(-1.03%)
スプリント(S) 7.78ドル +0.03ドル(+0.39%)
<SK>
29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は23.89ドル高の22405.09、ナスダックは42.51ポイント高の6495.96で取引を終了した。税制改革案の恩恵を受けるハイテク株が選好される一方で、同法案の成立に懐疑的な見方や赤字拡大を懸念する向きから積極的な買いが入りにくく、上値の重い展開となった。インフレ指標の一つである個人消費支出(PCE)の伸びが予想を下振れたが、ハリケーンの影響も加味され相場への影響は限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置やメディアが上昇する一方で食品・生活必需品小売や消費者・サービスが下落した。
昨日に新規株式公開(IPO)したビデオストリーミング用機器・ソフト開発のロク(ROKU)は業績期待から大幅続伸。食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は通期の利益見通しを上方修正し、堅調推移。住宅メーカーのKBホーム(KBH)は決算内容が好感され、買われた。一方で、製薬のメルク(MRK)は新たなC型肝炎治療薬の開発中止を発表し、売られた。
中国は2019年より海外の自動車メーカーに対し、同国内での生産の一定数を電気自動車(EV)にすることを義務付ける。これにより、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)が現地生産に踏み切る可能性が高まった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米コアPCE予想外の低下もシカゴPMI改善でドルもみ合い
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円22銭まで下落後、112円74銭まで上昇し、112円56銭で引けた。米国の8月コアPCE価格指数が予想外に低下したため年内の利上げ観測を受けたドル買いがいったん後退した。その後、9月シカゴ購買部協会景気指数が予想外に改善したほか、トランプ政権が、連邦準備制度理事会(FRB)議長候補としてタカ派として知られるウォルシュ元FRB理事と面談を行ったことが明らかになると、ドル買いが再開した。
ユーロ・ドルは、1.1833ドルまで上昇後、1.1792ドルまで下落して1.1816ドルで引けた。ユーロ・円は、132円75銭から133円12銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3350ドルまで下落後、1.3425ドルへ反発。ドル・スイスは、0.9719フランまで上昇後、0.9671フランへ反落した。
■NY原油:反発で51.67ドル、需給改善期待は持続
NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:51.67 ↑0.11)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.11ドルの51.67ドルで取引を終えた。為替相場がややドル安方向に振れたことや需給改善への期待は持続していることが要因。この日発表された米経済指標は市場予想をやや下回る内容だったが、特に嫌気されなかったようだ。
ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産合意の大幅な延長に対する市場の懐疑的な見方は残されており、52ドル近辺には投機筋などの戻り売り興味が散見された。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.34ドル -0.11ドル(-0.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.17ドル +0.02ドル(+0.04%)
ゴールドマン・サックス(GS)237.19ドル +1.72ドル(+0.73%)
インテル(INTC) 38.08ドル +0.25ドル(+0.66%)
アップル(AAPL) 154.12ドル +0.84ドル(+0.55%)
アルファベット(GOOG) 959.11ドル +9.61ドル(+1.01%)
フェイスブック(FB) 170.87ドル +2.14ドル(+1.27%)
キャタピラー(CAT) 124.71ドル -0.52ドル(-0.42%)
アルコア(AA) 46.62ドル +0.54ドル(+1.17%)
ウォルマート(WMT) 78.14ドル -0.81ドル(-1.03%)
スプリント(S) 7.78ドル +0.03ドル(+0.39%)
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