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新興市場見通し:足元さえないマザーズも目先反発へ、SKIYAKIなど3社IPO

注目トピックス 市況・概況
先週の新興市場では、日経平均が10月20日まで歴代最長記録に並ぶ14日続伸を達成するなか、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに下落した。マザーズ指数が25日線水準まで調整した場面では買い戻しや押し目買いが入ったが、主力大型株優位の相場展開が続くなかではマザーズ市場の参加者は限られ、戻りも限定的だった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.4%であったのに対して、マザーズ指数は-1.2%、日経ジャスダック平均は-1.2%だった。

個別では、ミクシィ<2121>が週間で0.7%安、サイバーダイン<7779>が同0.1%高、そーせいグループ<4565>が同3.8%安と、マザーズ時価総額上位は上値の重い展開が続いた。直近IPO銘柄のPKSHA Technology<3993>は上げ一服で高値もみ合いとなった。その他のマザーズ売買代金上位では、ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>、串カツ田中<3547>などが買われ、通期決算と株式分割の実施を発表したウォンテッドリー<3991>が週間のマザーズ上昇率トップとなった。反面、直近IPO銘柄のテックポイント<6697>やロードスターキャピタル<3482>などは利益確定売りに押された。ジャスダック主力はハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同3.3%安、エン・ジャパン<4849>が同5.0%安と全般さえない。売買代金上位では、電気自動車(EV)関連の田中化学研究所<4080>や新製品発売が材料視されたテクノホライゾン・HD<6629>などが大きく買われた。また、重松製作所<7980>が防衛関連などのテーマ性で物色を集め、週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、直近IPO銘柄の大阪油化工業<4124>などは利益確定売り優勢で、タイ子会社の株式取引が一時停止されたウェッジHD<2388>が下落率トップだった。

今週の新興市場では、マザーズ指数が短期的に反発を試す場面もありそうだ。日経平均の続伸記録がストップし、上げ一服となれば、個人投資家の関心は出遅れ感のあるマザーズ銘柄にも向かうだろう。ただ、外国人主導の相場展開であることや7-9月期の決算発表が本格化してくることを考慮すると、本格的なリバウンドに転じるにはなお時間を要すると考えられる。また、約3週間ぶりとなるIPOが予定されており、注目を集めそうだ。

今週は、10月26日にインフォコム<4348>、ニューフレアテクノロジー<6256>、ソウルドアウト<6553>、27日にAiming<3911>、ブロードメディア<4347>、東映アニメーション<4816>、エリアリンク<8914>、沖縄セルラー電話<9436>などが決算発表を予定している。インフォコムは上期業績を上方修正済みで、通期見通しに注目したい。業績好調が続く東映アニメーションも期待が高まりそうだ。また、25日から「東京モーターショー2017」が開催されるため、EVや自動運転の関連銘柄も改めて注目されるだろう。

IPO関連では、10月25日にシルバーライフ<9262>とテンポイノベーション<3484>、26日にSKIYAKI<3995>がいずれもマザーズへ新規上場する。SKIYAKIはユニークな社名と事業内容で人気が高く、初値を飛ばしそうだ。シルバーライフとテンポイノベーションは資金分散の影響が想定されるものの、堅調な初値形成となるだろう。なお、先週はサインポスト<3996>(11月21日、マザーズ)の新規上場が発表されている。




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