後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均15連騰、主力大型株からの需給変化を見極める必要
[17/10/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均15連騰、主力大型株からの需給変化を見極める必要
・ドル・円は113円77銭、上昇一服、日本株は強含み
・FRB正副議長人事、テイラー教授、パウエルFRB理事、両氏の起用も選択肢
■日経平均15連騰、主力大型株からの需給変化を見極める必要
日経平均は15営業日続伸。200.61円高の21658.25円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えた。衆院選は自公が3分の2を超える圧勝となった。これについては予想通りであり、市場は織り込み済みとなるが、アベノミクス加速や長期安定政権を評価した買いが向かい、日経平均は21700円に乗せて始まった。買い一巡後は利益確定の動きもあり、上げ幅を縮めているが、21600円を上回っての底堅い値動きが続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターではパルプ紙、保険、鉄鋼、電気機器、鉱業、金属、機械が上昇。半面、空運、サービス、不動産が小安い。インデックスに絡んだ商いが中心となり、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>の4社で日経平均を約62円押し上げている。
日経平均は15連騰という新記録達成は確実だろう。よりセンチメントが高まりやすく、先高観が強まることになりそうだ。買い一巡後は利食いの動きがみられているが、インデックスに絡んだ売買が中心のため、海外勢の資金流入が継続している需給状況では、先高観は強いだろう。一方で、日経平均が上げ幅を若干縮めているが、依然として高値圏での底堅い値動きをみせるなか、中小型株にはなかなかシフトしづらい面もありそうだ。
中小型株の一角には資金が向かっているが、足元調整による自律反発の域にもみられる。まずは主力大型株からの需給変化を見極める必要があろう。いずれ中小型株へのシフトを想定し、出遅れ感のある銘柄等への押し目拾いのスタンスとみておきたい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円77銭、上昇一服、日本株は強含み
23日午前の東京市場でドル・円は失速。22日の衆院選で与党圧勝を受け、日本株の強含みでドル買い・円売り先行となったが、ドルの上昇は一服した。
衆院選の結果を受け日経平均株価が前週末比200円超高の堅調地合いで推移し、ドルは一時114円10銭まで値を切り上げた。ただ、その後はドル買い一服となり、下げに転じた。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続き、目先の日本株高継続を見込んだリスク選好的なドル買い・円売りの流れに変わりはない。ただ、利益確定売りも出やすく、目先は上値の重い展開となりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円74銭から114円10銭、ユーロ・円は133円87銭から134円13銭、ユーロ・ドルは、1.1751ドルから1.1765ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・双信電機<6938>やカーメイト<7297>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
■経済指標・要人発言
・米報道官
「FRB正副議長人事、テイラー教授、パウエルFRB理事、両氏の起用も選択肢」
・メスター・クリーブランド連銀総裁
「自身の予測では経済が一段と強まるため、政策金利は中間見通しに比べ強い利上げを予想」
「失業率は、一段と低下する可能性も」
「緩やかな利上げに満足」
「長期金利は上昇すると予想」
・トランプ米大統領(Foxビジネス)
「イエレンFRB議長を非常に気に入っている」
「次期FRB議長で3名を検討、ほかにも1、2名」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 8月景気動向指数改定値・先行(速報値:106.8)
<海外>
特になし
<DM>
・日経平均15連騰、主力大型株からの需給変化を見極める必要
・ドル・円は113円77銭、上昇一服、日本株は強含み
・FRB正副議長人事、テイラー教授、パウエルFRB理事、両氏の起用も選択肢
■日経平均15連騰、主力大型株からの需給変化を見極める必要
日経平均は15営業日続伸。200.61円高の21658.25円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えた。衆院選は自公が3分の2を超える圧勝となった。これについては予想通りであり、市場は織り込み済みとなるが、アベノミクス加速や長期安定政権を評価した買いが向かい、日経平均は21700円に乗せて始まった。買い一巡後は利益確定の動きもあり、上げ幅を縮めているが、21600円を上回っての底堅い値動きが続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターではパルプ紙、保険、鉄鋼、電気機器、鉱業、金属、機械が上昇。半面、空運、サービス、不動産が小安い。インデックスに絡んだ商いが中心となり、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>の4社で日経平均を約62円押し上げている。
日経平均は15連騰という新記録達成は確実だろう。よりセンチメントが高まりやすく、先高観が強まることになりそうだ。買い一巡後は利食いの動きがみられているが、インデックスに絡んだ売買が中心のため、海外勢の資金流入が継続している需給状況では、先高観は強いだろう。一方で、日経平均が上げ幅を若干縮めているが、依然として高値圏での底堅い値動きをみせるなか、中小型株にはなかなかシフトしづらい面もありそうだ。
中小型株の一角には資金が向かっているが、足元調整による自律反発の域にもみられる。まずは主力大型株からの需給変化を見極める必要があろう。いずれ中小型株へのシフトを想定し、出遅れ感のある銘柄等への押し目拾いのスタンスとみておきたい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は113円77銭、上昇一服、日本株は強含み
23日午前の東京市場でドル・円は失速。22日の衆院選で与党圧勝を受け、日本株の強含みでドル買い・円売り先行となったが、ドルの上昇は一服した。
衆院選の結果を受け日経平均株価が前週末比200円超高の堅調地合いで推移し、ドルは一時114円10銭まで値を切り上げた。ただ、その後はドル買い一服となり、下げに転じた。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続き、目先の日本株高継続を見込んだリスク選好的なドル買い・円売りの流れに変わりはない。ただ、利益確定売りも出やすく、目先は上値の重い展開となりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円74銭から114円10銭、ユーロ・円は133円87銭から134円13銭、ユーロ・ドルは、1.1751ドルから1.1765ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・双信電機<6938>やカーメイト<7297>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
■経済指標・要人発言
・米報道官
「FRB正副議長人事、テイラー教授、パウエルFRB理事、両氏の起用も選択肢」
・メスター・クリーブランド連銀総裁
「自身の予測では経済が一段と強まるため、政策金利は中間見通しに比べ強い利上げを予想」
「失業率は、一段と低下する可能性も」
「緩やかな利上げに満足」
「長期金利は上昇すると予想」
・トランプ米大統領(Foxビジネス)
「イエレンFRB議長を非常に気に入っている」
「次期FRB議長で3名を検討、ほかにも1、2名」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 8月景気動向指数改定値・先行(速報値:106.8)
<海外>
特になし
<DM>