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個人主体の中小型株物色が活発【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
24日の日経平均は反落。183.37円安の23940.78円(出来高概算15億2000万株)で取引を終えた。23日の米国市場は連邦政府機関の閉鎖が回避されたことが好感されるものの、ダボス会議の動向や主要企業決算を見極めたいとの思惑も広がり、上値の重い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の24010円となり、これにさや寄せする格好から、売りが先行した。その後は円相場が1ドル109円台と円高に振れて推移するなか、ハイテク株などを中心とした利益確定の流れにより、24000円を挟んでのこう着が続いた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗。セクターでは電気機器、銀行、機械、ガラス土石、その他金融、その他製品が軟調。半面、不動産、電力ガス、海運、パルプ紙、陸運がしっかり。注目されていた安川電<6506>の決算でサプライズがなく、利食い優勢の展開となったことから、週末に決算が予定されているファナック<6954>への利食いにもつながった。また、米系証券による格下げが伝えられたソニー<6758>の弱い値動きも神経質にさせている。

一方で、マザーズ、JASDAQなど新興市場の中小型株は堅調。国内外の機関投資家による利益確定の商いが限られるとして、個人主体の資金が向かっていたようだ。TOPIXが前引けはマイナス圏で推移していたため、後場は日銀のETF買い入れが需給面での下支えになったとみられている。しかし、TOPIX型となるため、新興市場はETFの資金流入はなく、個人中心の資金によって強い動きをみせたことになり、良好な需給環境がうかがえる。(村瀬智一)



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