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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株が値を崩す展開

注目トピックス 市況・概況
5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続落、中小型株が値を崩す展開
・ドル・円は弱含み、日本株の下げ幅拡大で
・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はソフトバンクG<9984>


■日経平均は続落、中小型株が値を崩す展開

日経平均は続落。138.03円安の21043.61円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。トランプ米大統領による保護主義政策への警戒感から売り優勢の相場展開となっている。ただし一時21003.62円と21000円は割らずにいることもあり、直近安値水準での攻防をみせている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の7割を超えている。セクターでは海運、非鉄金属、鉄鋼、その他製品、不動産が軟調。半面、ゴム製品、食料品、水産農林、医薬品、小売がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、中外薬<4519>が堅調。一方でファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、京セラ<6971>が重しとなった。

日経平均は売り買いが交錯しており、週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、手掛けづらさがうかがえる。また、日経平均は直近安値水準での攻防であり、TOPIXについても直近安水準での狭いレンジ取引となっている。

一方でマザーズ指数が3%を超える下落となっているほか、JASDAQ平均は1.6%の下落となっている。先週上場したジェイテックコーポレーション<3446>は高値を更新した後に大きく売られている。その他、中小型株には朝方堅調だったものの、前場半ばから前引けにかけて大きく値を崩す銘柄が目立っている。これまで日経平均が不安定な中で堅調な値動きをみせていた中小型株が崩れてきており、積極的な売買はより手控えられそうだ。一部の堅調な銘柄等に短期資金が集中することになろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は弱含み、日本株の下げ幅拡大で

5日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日本株の下げ幅拡大を背景にややリスク回避的な円買いに振れ、ドルを押し下げた。

ドル・円は、前週末NY市場で2月16日に付けた105円55銭を下抜け、105円25銭まで弱含んだ。週明け東京市場では値ごろ感から買い戻され、105円68銭まで上昇した。

ただ、日経平均株価が下げ幅を100円超に拡大し、円買い地合いに。ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続を警戒したドル売り・円買いとなりそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円42銭から105円68銭、ユーロ・円は129円77銭から130円52銭、ユーロ・ドルは、1.2300ドルから1.2365ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・シーズメン<3083>や図研エルミック<4770>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はソフトバンクG<9984>


■経済指標・要人発言

・李克強・中国首相
「2018年のGDP伸び率の目標は、昨年同様6.5%前後に設定」

・安倍首相
「まだデフレから脱却とまでは言える状況ではない」

・麻生財務相
「(日銀には)今後とも金融緩和を着実に進めてもらいたい」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:15 日銀副総裁候補の所信聴取(衆院)

<海外>
特になし



<DM>

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