14日の米国市場ダイジェスト:NYダウは25ドル安、貿易戦争への懸念が再燃
[18/06/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは25ドル安、貿易戦争への懸念が再燃
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は25.89ドル安の25175.31、ナスダックは65.34ポイント高の7761.04で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を年内に終了する一方で、政策金利を19年夏まで据え置く方針を示したことが好感され、欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。5月の小売売上高や輸入物価指数が予想を上振れたものの、トランプ政権が中国に対する新たな関税計画を検討しているほか、米国債利回りの下落を受けて金融株に売りが広がり、上値の重い展開となった。セクター別では、メディアや公益事業が上昇する一方で銀行や自動車・自動車部品が下落した。
米長期金利の下落でバンク・オブ・アメリカ(BAC)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が軟調推移。ソフトウェア大手のオラクル(ORCL)は、JPモルガンによる投資判断引き下げを受け下落。一方で、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、21世紀フォックス(FOX)に対して650億ドルの買収案を新たに提示し上昇。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け買われた。
マーケット終了後にグラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)が発表した3-5月期決算は、売上高、利益ともに予想を上振れた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ECBの早期利上げ観測後退でユーロ急落
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円06銭から110円69銭まで上昇し、110円60銭で引けた。予想を上回った米国の5月小売売上高を受け、成長拡大期待が広がり、利上げペースの加速を織り込むドル買いに一段と拍車がかかった。ユーロ・ドルは、1.1744ドルから1.1564ドルまで下落し、1.1569ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で金融政策据え置きを決定、量的緩和(QE)を10月から減額し、年内に終了する方針を発表した。しかし、政策金利は、少なくとも2019年夏まで現行の低水準で維持するガイダンスを示したため、早期利上げ観測は後退し、ユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、129円29銭から127円91銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3391ドルから1.3258ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9866フランから0.9973フランまで上昇した。
■NY原油:続伸で66.89ドル、原油在庫減少の影響残る
14日のNY原油先物7月限は続伸(NYMEX原油7月限終値:66.89 ↑0.25)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.25ドルの66.89ドルで通常取引を終えた。原油在庫減少の影響が残っていることや5月小売売上高の増加が買い材料となった。米長期金利の低下も一部で好感されたようだ。ただ、外為市場でユーロ安・米ドル高が急速に進行したことを嫌って原油先物の上げ幅はやや縮小した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.50ドル -0.34ドル(-1.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.31ドル -0.29ドル(-0.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)233.65ドル -0.18ドル(-0.08%)
インテル(INTC) 55.54ドル +0.51ドル(+0.93%)
アップル(AAPL) 190.80ドル +0.10ドル(+0.05%)
アルファベット(GOOG) 1152.12ドル +17.33ドル(+1.53%)
フェイスブック(FB) 196.81ドル +4.40ドル(+2.29%)
キャタピラー(CAT) 153.14ドル -1.57ドル(-1.01%)
アルコア(AA) 47.84ドル -0.51ドル(-1.05%)
ウォルマート(WMT) 83.79ドル -0.30ドル(-0.36%)
スプリント(S) 5.46ドル +0.08ドル(+1.49%)
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米国株式相場はまちまち。ダウ平均は25.89ドル安の25175.31、ナスダックは65.34ポイント高の7761.04で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を年内に終了する一方で、政策金利を19年夏まで据え置く方針を示したことが好感され、欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。5月の小売売上高や輸入物価指数が予想を上振れたものの、トランプ政権が中国に対する新たな関税計画を検討しているほか、米国債利回りの下落を受けて金融株に売りが広がり、上値の重い展開となった。セクター別では、メディアや公益事業が上昇する一方で銀行や自動車・自動車部品が下落した。
米長期金利の下落でバンク・オブ・アメリカ(BAC)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が軟調推移。ソフトウェア大手のオラクル(ORCL)は、JPモルガンによる投資判断引き下げを受け下落。一方で、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、21世紀フォックス(FOX)に対して650億ドルの買収案を新たに提示し上昇。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け買われた。
マーケット終了後にグラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)が発表した3-5月期決算は、売上高、利益ともに予想を上振れた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ECBの早期利上げ観測後退でユーロ急落
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円06銭から110円69銭まで上昇し、110円60銭で引けた。予想を上回った米国の5月小売売上高を受け、成長拡大期待が広がり、利上げペースの加速を織り込むドル買いに一段と拍車がかかった。ユーロ・ドルは、1.1744ドルから1.1564ドルまで下落し、1.1569ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で金融政策据え置きを決定、量的緩和(QE)を10月から減額し、年内に終了する方針を発表した。しかし、政策金利は、少なくとも2019年夏まで現行の低水準で維持するガイダンスを示したため、早期利上げ観測は後退し、ユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、129円29銭から127円91銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3391ドルから1.3258ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9866フランから0.9973フランまで上昇した。
■NY原油:続伸で66.89ドル、原油在庫減少の影響残る
14日のNY原油先物7月限は続伸(NYMEX原油7月限終値:66.89 ↑0.25)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.25ドルの66.89ドルで通常取引を終えた。原油在庫減少の影響が残っていることや5月小売売上高の増加が買い材料となった。米長期金利の低下も一部で好感されたようだ。ただ、外為市場でユーロ安・米ドル高が急速に進行したことを嫌って原油先物の上げ幅はやや縮小した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.50ドル -0.34ドル(-1.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.31ドル -0.29ドル(-0.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)233.65ドル -0.18ドル(-0.08%)
インテル(INTC) 55.54ドル +0.51ドル(+0.93%)
アップル(AAPL) 190.80ドル +0.10ドル(+0.05%)
アルファベット(GOOG) 1152.12ドル +17.33ドル(+1.53%)
フェイスブック(FB) 196.81ドル +4.40ドル(+2.29%)
キャタピラー(CAT) 153.14ドル -1.57ドル(-1.01%)
アルコア(AA) 47.84ドル -0.51ドル(-1.05%)
ウォルマート(WMT) 83.79ドル -0.30ドル(-0.36%)
スプリント(S) 5.46ドル +0.08ドル(+1.49%)
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