21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは196ドル安、貿易摩擦を巡る先行き不透明感広がる
[18/06/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは196ドル安、貿易摩擦を巡る先行き不透明感広がる
米国株式相場は下落。ダウ平均は196.10ドル安の24461.70、ナスダックは68.56ポイント安の7712.95で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念やイタリア政局不安を受けて欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数が予想を下振れたほか、明日予定される石油輸出国機構(OPEC)での協調減産緩和の思惑から、原油相場が下落したことも嫌気され、軟調推移となった。セクター別では、食品・生活必需品小売や不動産が上昇する一方でエネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
米最高裁が州や地方自治体に対してオンライン小売業者からの売上税徴収を認め、ネット小売のアマゾン(AMZN)、クラフト商品市場のエッツィ(ETSY)、食材宅配サービスのブルーエプロン(APRN)などが軒並み下落。中国による米輸入車への関税措置やボイコットへの懸念から、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が軟調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け売られた。
ロス商務長官は、パウエルFRB議長による貿易摩擦が経済に与える悪影響に関する発言に反論し、対中貿易摩擦では米国が優位に立つとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:英8月利上げ観測でポンド上昇
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円60銭から109円84銭まで下落し、109円97銭で引けた。米中貿易戦争の深刻化懸念に加え、米6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想を大幅に下回り米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1532ドルから1.1634ドルまで上昇し、1.1603ドルで引けた。ユーロ・円は、127円99銭まで上昇後、127円39銭まで反落した。米中貿易戦争悪化への懸念が根強く、リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3202ドルから1.3270ドルまで上昇した。英国中央銀行が金融政策決定会合で、市場の予想通り政策金利を据え置いたが、利上げを支持したメンバーが従来の2名から3名に増えたことがわかると、8月の利上げを織り込むポンド買いが加速。ドル・スイスは、0.9968フランから0.9897フランまで下落した。
■NY原油:弱含みで65.54ドル、OPECプラス委員会は日量100万バレルの供給増を支持
NY原油先物8月限は弱含み(NYMEX原油8月限終値:65.54 ↓0.17)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比−0.17ドルの65.54ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時64.34ドルまで売られた。「OPECプラス」委員会は日量100万バレルの供給増(増産)を支持しているとの報道が材料視された。市場関係者によると、イラクは日量100万バレルの段階的な供給増加に合意したもよう。ただし、日量100万バレルの供給増加は全会一致の判断ではないようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.29ドル +0.05ドル(+0.17%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.79ドル -0.10ドル(-0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)226.98ドル -0.84ドル(-0.37%)
インテル(INTC) 52.19ドル -1.27ドル(-2.38%)
アップル(AAPL) 185.46ドル -1.04ドル(-0.56%)
アルファベット(GOOG) 1157.66ドル -12.18ドル(-1.04%)
フェイスブック(FB) 201.50ドル -0.50ドル(-0.25%)
キャタピラー(CAT) 139.53ドル -3.60ドル(-2.52%)
アルコア(AA) 44.81ドル -0.46ドル(-1.02%)
ウォルマート(WMT) 84.21ドル +0.60ドル(+0.72%)
スプリント(S) 5.35ドル -0.12ドル(-2.19%)
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米国株式相場は下落。ダウ平均は196.10ドル安の24461.70、ナスダックは68.56ポイント安の7712.95で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念やイタリア政局不安を受けて欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数が予想を下振れたほか、明日予定される石油輸出国機構(OPEC)での協調減産緩和の思惑から、原油相場が下落したことも嫌気され、軟調推移となった。セクター別では、食品・生活必需品小売や不動産が上昇する一方でエネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
米最高裁が州や地方自治体に対してオンライン小売業者からの売上税徴収を認め、ネット小売のアマゾン(AMZN)、クラフト商品市場のエッツィ(ETSY)、食材宅配サービスのブルーエプロン(APRN)などが軒並み下落。中国による米輸入車への関税措置やボイコットへの懸念から、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が軟調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け売られた。
ロス商務長官は、パウエルFRB議長による貿易摩擦が経済に与える悪影響に関する発言に反論し、対中貿易摩擦では米国が優位に立つとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:英8月利上げ観測でポンド上昇
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円60銭から109円84銭まで下落し、109円97銭で引けた。米中貿易戦争の深刻化懸念に加え、米6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想を大幅に下回り米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1532ドルから1.1634ドルまで上昇し、1.1603ドルで引けた。ユーロ・円は、127円99銭まで上昇後、127円39銭まで反落した。米中貿易戦争悪化への懸念が根強く、リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3202ドルから1.3270ドルまで上昇した。英国中央銀行が金融政策決定会合で、市場の予想通り政策金利を据え置いたが、利上げを支持したメンバーが従来の2名から3名に増えたことがわかると、8月の利上げを織り込むポンド買いが加速。ドル・スイスは、0.9968フランから0.9897フランまで下落した。
■NY原油:弱含みで65.54ドル、OPECプラス委員会は日量100万バレルの供給増を支持
NY原油先物8月限は弱含み(NYMEX原油8月限終値:65.54 ↓0.17)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比−0.17ドルの65.54ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時64.34ドルまで売られた。「OPECプラス」委員会は日量100万バレルの供給増(増産)を支持しているとの報道が材料視された。市場関係者によると、イラクは日量100万バレルの段階的な供給増加に合意したもよう。ただし、日量100万バレルの供給増加は全会一致の判断ではないようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.29ドル +0.05ドル(+0.17%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.79ドル -0.10ドル(-0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)226.98ドル -0.84ドル(-0.37%)
インテル(INTC) 52.19ドル -1.27ドル(-2.38%)
アップル(AAPL) 185.46ドル -1.04ドル(-0.56%)
アルファベット(GOOG) 1157.66ドル -12.18ドル(-1.04%)
フェイスブック(FB) 201.50ドル -0.50ドル(-0.25%)
キャタピラー(CAT) 139.53ドル -3.60ドル(-2.52%)
アルコア(AA) 44.81ドル -0.46ドル(-1.02%)
ウォルマート(WMT) 84.21ドル +0.60ドル(+0.72%)
スプリント(S) 5.35ドル -0.12ドル(-2.19%)
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