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1月高値期日通過を意識した需給改善への思惑も高まりやすい【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
24日の日経平均は4営業日ぶり反発。113.49円高の22510.48円(出来高概算12億4000万株)で取引を終えた。米国とイランの対立激化で地政学リスクが強まっているほか、米中貿易摩擦への警戒、米欧首脳会談での自動車・自動車部品に対する関税導入に関する交渉を見極めたいところであるが、円相場の円高一服のほか、昨日リバウンドを強めていた銀行株がしっかりとなる中、自律反発の流れが先行した。また、上海市場が1%超の上昇となったほか、投信設定による資金流入への思惑等も下支えとなり、日経平均は22500円を回復している。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の6割を超えている。セクターでは鉄鋼、機械、非鉄金属、不動産、建設、金属、海運、その他金融が堅調。半面、食料品、医薬品、空運、サービスが小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、日立建機<6305>、コマツ<6301>など、中国関連の一角の上昇が目立っている。

日経平均は前日の大幅な下げに対する自律反発の域は脱していないが、昨日の金融セクターへの物色のほか、本日は中国関連への資金シフトがみられるなど、ショートカバーとみられるリバランスの流れがみられている。地政学リスクや米中貿易摩擦への警戒、米欧首脳会談の行方など、不安材料は変わらないものの、ポジションをニュートラルに戻す動きといったところであろう。

ただし、日経平均が22500円処での底堅さが意識される中、中小型株についても底堅い値動きが目立っていた。これまでは引け前15分辺りからポジションをニュートラルにする動きが優勢だったが、本日は大引けにかけても底堅さが目立つ。1月高値期日通過を意識した需給改善への思惑も高まりやすく、押し目拾いの動きも強まりやすいようだ。本格化する決算を意識した個別物色も次第に広がりをみせてこよう。



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