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出来高低水準も225型主導で高値引け【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
日経平均は大幅に上昇。498.65円高の22356.08円(出来高概算12億株)で取引を終えた。トルコ通貨危機への懸念から13日のアジア・欧州株、米国株がほぼ全面安となったが、日本市場の下落ほど下げてはなく、海外市場の落ち着いた流れの中、ショートカバーが先行した。22000円を回復して始まった日経平均は、その後もじりじりと上げ幅を広げる格好となり、前引けでは22100円を回復。後場に入っても強含みに推移すると大引けにかけて上げ幅を広げ、上げ幅は500円に迫り高値引けとなった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割を超えている。セクターでは33業種すべてが上げており、倉庫運輸、精密機器、情報通信、陸運、電力ガス、不動産、繊維の上昇率が2%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>、スズキ<7269>、ファナック<6954>がけん引。

日経平均はトルコ通貨危機への過度な警戒による反動から自律反発をみせており、前日に空けたマドを埋めて5日線レベルを回復している。ただ、直近4営業日で800円を超える下落となっており、自律反発の範囲内であろう。日経平均に対してTOPIXの伸びは鈍く、指数インパクトの大きい値がさ株等に資金が向かった格好である。また、出来高は12億株にとどまっており、薄商いの中をインデックスに絡んだ売買で押し上げた格好であり、明確な底入れとはなりづらいところである。

また、マザーズ指数は反発をみせたものの、ボトム圏での推移である。メルカリ<4385>が下げ止まらず、需給悪化への警戒は根強い。ただ、中小型株は幅広く物色されており、リバウンドを見せてきていた。直近の調整に対する自律反発の域ではあるが、もう一段の上昇をみせてくるようだと、追証への警戒も薄れ、見直しの流れが強まる可能性はある。引き続き外部要因を睨みながらの相場展開となろうが、好決算のほか材料がある銘柄については、冷静に押し目を拾うスタンスを続けたいところである。



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