15日の米国市場ダイジェスト:NYダウは137ドル安、トルコ情勢悪化やテンセント決算を嫌気
[18/08/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは137ドル安、トルコ情勢悪化やテンセント決算を嫌気
米国株式相場は下落。ダウ平均は137.51ドル安の25162.41、ナスダックは96.78ポイント安の7774.12で取引を終了した。トルコ政府が一部米国製品への関税引き上げを表明して欧州株が全面安となり、米国株も売りが先行。中国ネット企業大手であるテンセントの四半期決算が予想外の減益となったことを受け、ハイテク株に売りが広がったほか、原油相場の下落も嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や不動産が上昇する一方でエネルギーや小売が下落した。
小売のメーシーズ(M)は、決算でコスト増加が嫌気され大幅下落。原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、カナダの大麻業者の株式を38億ドルで取得し、財務負担を懸念した売りが広がった。一方で、半導体のエヌビディア(NVDA)とファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇した。
ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)はマーケット終了後に5-7月期決算を発表、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:トルコリスク存続でリスク回避の円買い
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円06銭から110円43銭まで下落し、110円74銭で引けた。トルコのエルドアン大統領が米国からの輸入品に対して追加関税を課す措置を発表したほか、トルコで拘束されている米国人牧師に関する米国とトルコの協議は物別れに終わり、トルコ情勢悪化懸念が再燃。リスク回避の円買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1301ドルへ下落後、1.1355ドルまで上昇し、1.1345ドルで引けた。トルコ危機の影響が欧州にも波及するとの懸念にユーロ売りが継続。ユーロ・円は、125円78銭から124円91銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2662ドルまで下落後、1.2711ドルへ反発。英国と欧州連合(EU)との離脱協議を控え、ノーディール離脱懸念を受けたポンド売りが続いた。ドル・スイスは、0.9977フランから0.9926フランへ下落した。安全資産としてのフラン買いが優勢となった。
■NY原油:大幅続落で65.01ドル、原油在庫の急増が嫌気される
NY原油先物9月限は大幅続落(NYMEX原油9月限終値:65.01 ↓2.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比−2.03ドルの65.01ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時64.51ドルまで売られた。15日公表された週間石油在庫統計で原油在庫は、減少予想に反して680.5万バレル増加していたことが嫌気されたようだ。また、ユーロ安・米ドル高の流れは変わっていないことや欧米株安も売り材料となった。中心限月の原油先物価格が65ドルを下回ったのは6月22日以来。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.36ドル -0.43ドル(-1.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.45ドル -0.41ドル(-0.86%)
ゴールドマン・サックス(GS)229.25ドル -0.31ドル(-0.14%)
インテル(INTC) 47.46ドル -0.66ドル(-1.37%)
アップル(AAPL) 210.24ドル +0.49ドル(+0.23%)
アルファベット(GOOG) 1214.38ドル -27.72ドル(-2.23%)
フェイスブック(FB) 179.53ドル -1.58ドル(-0.87%)
キャタピラー(CAT) 132.02ドル -2.90ドル(-2.15%)
アルコア(AA) 40.88ドル -3.25ドル(-7.36%)
ウォルマート(WMT) 90.22ドル -0.63ドル(-0.69%)
スプリント(S) 6.01ドル -0.10ドル(-1.64%)
<HT>
米国株式相場は下落。ダウ平均は137.51ドル安の25162.41、ナスダックは96.78ポイント安の7774.12で取引を終了した。トルコ政府が一部米国製品への関税引き上げを表明して欧州株が全面安となり、米国株も売りが先行。中国ネット企業大手であるテンセントの四半期決算が予想外の減益となったことを受け、ハイテク株に売りが広がったほか、原油相場の下落も嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や不動産が上昇する一方でエネルギーや小売が下落した。
小売のメーシーズ(M)は、決算でコスト増加が嫌気され大幅下落。原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、カナダの大麻業者の株式を38億ドルで取得し、財務負担を懸念した売りが広がった。一方で、半導体のエヌビディア(NVDA)とファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇した。
ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)はマーケット終了後に5-7月期決算を発表、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:トルコリスク存続でリスク回避の円買い
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円06銭から110円43銭まで下落し、110円74銭で引けた。トルコのエルドアン大統領が米国からの輸入品に対して追加関税を課す措置を発表したほか、トルコで拘束されている米国人牧師に関する米国とトルコの協議は物別れに終わり、トルコ情勢悪化懸念が再燃。リスク回避の円買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1301ドルへ下落後、1.1355ドルまで上昇し、1.1345ドルで引けた。トルコ危機の影響が欧州にも波及するとの懸念にユーロ売りが継続。ユーロ・円は、125円78銭から124円91銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2662ドルまで下落後、1.2711ドルへ反発。英国と欧州連合(EU)との離脱協議を控え、ノーディール離脱懸念を受けたポンド売りが続いた。ドル・スイスは、0.9977フランから0.9926フランへ下落した。安全資産としてのフラン買いが優勢となった。
■NY原油:大幅続落で65.01ドル、原油在庫の急増が嫌気される
NY原油先物9月限は大幅続落(NYMEX原油9月限終値:65.01 ↓2.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比−2.03ドルの65.01ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時64.51ドルまで売られた。15日公表された週間石油在庫統計で原油在庫は、減少予想に反して680.5万バレル増加していたことが嫌気されたようだ。また、ユーロ安・米ドル高の流れは変わっていないことや欧米株安も売り材料となった。中心限月の原油先物価格が65ドルを下回ったのは6月22日以来。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.36ドル -0.43ドル(-1.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.45ドル -0.41ドル(-0.86%)
ゴールドマン・サックス(GS)229.25ドル -0.31ドル(-0.14%)
インテル(INTC) 47.46ドル -0.66ドル(-1.37%)
アップル(AAPL) 210.24ドル +0.49ドル(+0.23%)
アルファベット(GOOG) 1214.38ドル -27.72ドル(-2.23%)
フェイスブック(FB) 179.53ドル -1.58ドル(-0.87%)
キャタピラー(CAT) 132.02ドル -2.90ドル(-2.15%)
アルコア(AA) 40.88ドル -3.25ドル(-7.36%)
ウォルマート(WMT) 90.22ドル -0.63ドル(-0.69%)
スプリント(S) 6.01ドル -0.10ドル(-1.64%)
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