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ユーロ週間見通し:もみあいか、トルコリラ安や米中貿易摩擦に引き続き警戒

注目トピックス 市況・概況
■上昇、新興国通貨安を意識したユーロ売りは一巡

先週のユーロ・ドルは上昇。トランプ米大統領が「米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げは嘆かわしい、利上げに反対」と発言したことで、米利上げペースが鈍るとの思惑からユーロ買い・ドル売りが先行した。トルコリラ売りは一服し、欧州金融機関の資産悪化懸念が弱まったこともユーロ買いにつながった。取引レンジ:1.1394ドル-1.1640ドル。

■下げ渋りか、ドル選好地合いはやや後退も

今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。トルコと米国の関係は改善していないため、リラ安による欧州の金融資産悪化への懸念は残されている。ただし、ユーロは節目とみられていた1.16ドルをしっかりと上回っており、急落の可能性は低下したとの見方が増えていることから、目先的には下げ渋る展開が予想される。米利上げペース加速の可能性は低いとみられていることも材料視されそうだ。

予想レンジ:1.1550ドル−1.1700ドル

■堅調推移、トルコリラ安を意識したユーロ売りは縮小

先週のユーロ・円は堅調に推移し、129円台に上昇した。トランプ米大統領が「欧州は通貨操作でユーロ安を導いている」と批判したことや、新興国通貨安への懸念がやや後退したことから、ユーロ買い・円売りが広がった。24日の欧米株式が強い動きを見せたこともユーロ買い材料となった。取引レンジ:126円08銭-129円42銭

■もみあいか、トルコリラ安や米中貿易摩擦に引き続き警戒

今週のユーロ・円はもみあいか。トルコリラ安は一服しつつあるが、トルコと米国の関係悪化がリラ安を誘発する可能性は残されており、引き続きリラの値動きを注視する展開となりそうだ。米中貿易摩擦のすみやかな解消は期待できないこともユーロ・円相場を圧迫する可能性がある。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロ・円は主に129円を挟んだ水準で取引される見込み。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・31日:7月失業率(予想:8.2%)
・31日:8月消費者物価指数(前年比予想:+2.0%)

予想レンジ:127円50銭-130円50銭




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