未来の金融業界をのぞき見!SMBC日興証券のAI株価予想サービス
[18/11/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
みなさんこんにちは。フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。私は2018年10月19日にCEATEC JAPAN 2018(幕張メッセ)を訪れました。CPSやIoTを活用しているという共通点を持つ様々な業種・産業の企業が一堂に会するアジア最大級の展示会で、「未来の景色が見て体験できる」といわれています。私は、自分自身も身を置く金融業界の未来を目にするべく、SMBC日興グループのブースに行ってまいりました。
同グループが紹介していたのは、個人のお客さま向けの、AIによる株価予測を活用した本邦初のサービスでした。サービスは主に2つです。1つは、AIが株価を見守ってくれるというサービスです。例えば10銘柄の値動きを漏れなくウォッチしようとなると時間などの制限があり大変ですよね。そういったお悩みを持つ人のために、売買のタイミングを教えてくれるサービスとのことです。なお、今年で100周年を迎えるというSMBC日興証券に蓄積されてきたデータによると、保有銘柄が多い人ほど利益を得ている確率が高いそうですよ。もう1つはポートフォリオ診断をしてくれるサービスです。ポートフォリオを入れ替えたら将来どういうパフォーマンスになるかを予想してくれます。いずれも、SMBC日興証券が考案したロスカットアンドプロフィットホールドという戦略(損失を限定し、利益を極大化するための投資手法)を活用しているとのことです。こちらのサービスの実証実験の結果も教えていただきました。ポートフォリオを月に1回入れ替えた場合と入れ替えなかった場合で比較したところ、入れ替えた方が1年後には71.8%高いパフォーマンスが出たそうです。こういった結果を受けて、商品化に向けて動き始めたとのことでした。なお、2019年前半の提供を目指しています。
この商品が生まれたきっかけになった共創プログラムが「SMBC BREWERY」です。ベンチャー、大企業関係なく、サービスやアセットをすでに持っている会社と一緒に事業を作るための話し合いや企画の場としてSMBCグループにより開催されています。「BREWER」は「醸造家」という意味で、「新しいものを作りたい」という共通の熱意を持ったメンバーで行うというビジョンが反映されているそうです。展示会の当日には、同社の皆様は緑色のエプロンをかけバンダナをし、カフェの方のような装いで親近感を感じました。同プログラムは、2017年11月に開始してから四半期に1回程度実施しています。さきほどご紹介したAIのサービスは、将棋AIなどを手掛けるHEROZと、この場で出会ったことから開発が始まったそうです。将棋と投資というと一見全く別のものに見えますが、戦略を立てて動くことが大事だという点は共通しています。そこに、なかなか戦略通りに取引することが難しい、またはどんな戦略を立てたらよいのかわからないという方の悩みを解決する助けになりたいという想いが加わり、取り組みは進められています。
異なる素材をお互いに活かし合う形で組み合わせて新しいものを作り出す所が、まさに「醸造家」です。当日会場でご紹介をされていたSMBC日興証券の鈴木さんは「SMBC日興グループはこれからも金融とは全く関係のない異業種の企業とアセットを組み合わせ、新しいビジネスを創出していきたい」と話していました。
フィスコ マーケットレポーター 高井ひろえ
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同グループが紹介していたのは、個人のお客さま向けの、AIによる株価予測を活用した本邦初のサービスでした。サービスは主に2つです。1つは、AIが株価を見守ってくれるというサービスです。例えば10銘柄の値動きを漏れなくウォッチしようとなると時間などの制限があり大変ですよね。そういったお悩みを持つ人のために、売買のタイミングを教えてくれるサービスとのことです。なお、今年で100周年を迎えるというSMBC日興証券に蓄積されてきたデータによると、保有銘柄が多い人ほど利益を得ている確率が高いそうですよ。もう1つはポートフォリオ診断をしてくれるサービスです。ポートフォリオを入れ替えたら将来どういうパフォーマンスになるかを予想してくれます。いずれも、SMBC日興証券が考案したロスカットアンドプロフィットホールドという戦略(損失を限定し、利益を極大化するための投資手法)を活用しているとのことです。こちらのサービスの実証実験の結果も教えていただきました。ポートフォリオを月に1回入れ替えた場合と入れ替えなかった場合で比較したところ、入れ替えた方が1年後には71.8%高いパフォーマンスが出たそうです。こういった結果を受けて、商品化に向けて動き始めたとのことでした。なお、2019年前半の提供を目指しています。
この商品が生まれたきっかけになった共創プログラムが「SMBC BREWERY」です。ベンチャー、大企業関係なく、サービスやアセットをすでに持っている会社と一緒に事業を作るための話し合いや企画の場としてSMBCグループにより開催されています。「BREWER」は「醸造家」という意味で、「新しいものを作りたい」という共通の熱意を持ったメンバーで行うというビジョンが反映されているそうです。展示会の当日には、同社の皆様は緑色のエプロンをかけバンダナをし、カフェの方のような装いで親近感を感じました。同プログラムは、2017年11月に開始してから四半期に1回程度実施しています。さきほどご紹介したAIのサービスは、将棋AIなどを手掛けるHEROZと、この場で出会ったことから開発が始まったそうです。将棋と投資というと一見全く別のものに見えますが、戦略を立てて動くことが大事だという点は共通しています。そこに、なかなか戦略通りに取引することが難しい、またはどんな戦略を立てたらよいのかわからないという方の悩みを解決する助けになりたいという想いが加わり、取り組みは進められています。
異なる素材をお互いに活かし合う形で組み合わせて新しいものを作り出す所が、まさに「醸造家」です。当日会場でご紹介をされていたSMBC日興証券の鈴木さんは「SMBC日興グループはこれからも金融とは全く関係のない異業種の企業とアセットを組み合わせ、新しいビジネスを創出していきたい」と話していました。
フィスコ マーケットレポーター 高井ひろえ
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