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海外勢などの押し目を拾う動き等も観測される【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
26日の日経平均は続伸。165.45円高の21812.00円(出来高概算13億3000万株)で取引を終えた。23日の米国市場はNYダウが178ドル安となるなか、21500円を下回っていたシカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するかにみられたが、小幅に上昇して始まった。その後は下げに転じる局面もみられたが、9時半ば辺りから上昇に転じると、その後もじりじりと上げ幅を広げる展開となった。後場はやや上げ幅を縮めるなどこう着感が強まる展開ではあったが、終値では4営業日ぶりに21800円を回復している。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、過半数を占めている。セクターではゴム製品、パルプ紙、海運、倉庫運輸、その他製品、金属製品、機械が堅調。半面、鉱業、空運、石油石炭、保険、サービス、銀行が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、コナミHD<9766>がけん引する格好に。

日経平均は心理的な抵抗となる25日線レベルでは強弱感が対立した格好だが、薄商いの中で底堅い相場展開だった。足元で期待感が後退していたブラックフライデーでの好調が伝えられており、米年末商戦への期待感が高まったほか、グローベックスの米株先物の上昇等も週明けの米国市場への先回り的な動きにつながったとみられる。また、2025年の万博誘致を受けて、関連銘柄が軒並み物色されている。20年の東京五輪後の景気減速が警戒されていただけに、万博誘致もポジティブ視されている。

まずはブラックフライデーでの結果を受けた米国市場の反応が注目され、米国市場が期待通り反発をみせてくるようだと、日経平均の25日線突破が期待される。米中首脳会談を控えて積極的には手掛けづらいが、抵抗線突破により、売り方の買い戻しが意識されやすいところである。その他、需給面では企業の中間配当の支払いが本格化してくることから、再投資による買い需要が見込まれていることで、底堅さが意識されやすくなるだろう。

さらに、米経済の減速懸念が警戒されている中で、相対的に日本株の割安感を指摘する声も聞かれてきている。また、金融株の下げが続いているが、三菱UFJ<8306>をみると、下落基調が続く中でも4営業日連続で陽線を形成している。海外勢などの押し目を拾う動き等も観測されており、売り込みづらくなりそうだ。




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