今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りで円買い抑制も
[18/11/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日のドル・円相場は、東京市場では113円42銭から113円67銭まで上昇。欧米市場でドルは113円50銭から113円84銭まで上昇し、113円78銭で取引を終えた。
本日28日のドル・円は、主に113円台後半で推移か。米国株高や米長期金利の下げ渋りを意識して、リスク回避の円買いは抑制されるとみられる。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は28日(日本時間29日午前2時)にNYエコノミッククラブで講演を行なう。米国経済の現状や見通しについて言及するとみられており、市場関係者の多くが講演内容を注目している。市場関係者の一部は「パウエルFRB議長は市場に広がる利上げ休止観測を打ち消すために、米国経済についてやや強気な見方を示す可能性がある」と予想しているようだ。
ただ、長期金利の上昇につながるような発言は控えるとの声も聞かれており、インフレ見通しなどについては従来通りの見方が提示されると予想されている。パウエル議長の講演内容を好感して米国株式は強い動きを見せる可能性があるが、世界経済の減速観測が大きく後退することはないと思われる。このため、米国株式は上昇しても米長期金利の上昇余地は小さいと予想される。ドルについてはユーロ圏の政治不安や経済成長の鈍化観測などを背景に、主要通貨に対するドル高がしばらく続く可能性がありそうだ。
<CS>
本日28日のドル・円は、主に113円台後半で推移か。米国株高や米長期金利の下げ渋りを意識して、リスク回避の円買いは抑制されるとみられる。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は28日(日本時間29日午前2時)にNYエコノミッククラブで講演を行なう。米国経済の現状や見通しについて言及するとみられており、市場関係者の多くが講演内容を注目している。市場関係者の一部は「パウエルFRB議長は市場に広がる利上げ休止観測を打ち消すために、米国経済についてやや強気な見方を示す可能性がある」と予想しているようだ。
ただ、長期金利の上昇につながるような発言は控えるとの声も聞かれており、インフレ見通しなどについては従来通りの見方が提示されると予想されている。パウエル議長の講演内容を好感して米国株式は強い動きを見せる可能性があるが、世界経済の減速観測が大きく後退することはないと思われる。このため、米国株式は上昇しても米長期金利の上昇余地は小さいと予想される。ドルについてはユーロ圏の政治不安や経済成長の鈍化観測などを背景に、主要通貨に対するドル高がしばらく続く可能性がありそうだ。
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