大野芳政:アナリスト直伝!「株価レーティングで1億円儲ける」秘密の投資法!【FISCOソーシャルレポーター】
[19/07/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2019年7月21日18時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の3銘柄はこちら!!
■SHIFT<3697>
岩井コスモ証券が7月17日に投資判断「A(強気)」を据え置き、目標株価を6,500円→7,500円に引き上げたことが伝わっています。
レポートは、良好な事業環境の中で同社の人員増強という施策が実を結ぶという、非常に納得感が得られやすい内容となっています。「人手不足や働き方改革に取り組む企業の旺盛なIT投資が同社に追い風になっている」という点だけだと、株価への影響はあまりなさそうですが、こうした需要に対応するため、「エンジニアの人員を増強している」という同社の積極的な姿勢は評価されるべきだと思います。
また、こうした施策により、「20.8月期に営業利益30億円を目指す中期計画の達成に向けた業績拡大が期待できる」と定量的な面にも触れられている点も見逃せません。驚くべきはEPS(一株あたり利益)の成長率です。18.8月期の25.5円に対して、19.8月期は68.3円、20.8月期は120.4円を予想するなど、鋭角的な利益成長が見込まれています。
株価は調整基調ですが、一度見直し買いが入れば、小型のグロース(成長)株ということもあり、7,000円台に乗せるような鋭角的なリバウンドも期待できると考えます。
■ベイカレント・コンサルティング<6532>
いちよし証券が7月17日に投資判断「A(買い)」を据え置き、フェアバリューを4,900円→5,500円に引き上げたことが伝わっています。
レポートの内容は、「最新のデジタル技術を駆使して、企業が戦略やプロダクト、業務フローなどを変革させていくことを表す『DX』化の流れを受けて、同社の手掛けるコンサルティングへの需要が旺盛」というもの。内容自体に特にサプライズはないと考えています。
しかし、一つ気になる点があります。それはレポート公開前後の株価の値動きです。16日に株価は一時、上場来高値となる4,760円まで急伸したものの、ほぼ寄り付きが天井となる格好で利益確定の売りに押されました。こうした細かいことは見逃されがちですが、早耳筋の売りが一巡した後に再動意することが多く見られるため、押し目買いのチャンスになると見ています。
■ネクステージ<3186>
東海東京調査センターが7月19日に投資判断「OUTPERFORM(強気)」を据え置き、目標株価を1,500円→1,600円に引き上げたことが伝わっています。
レポートの内容は、「資金調達を機に、20.11期は新規出店を加速させる」というもの。しかし、「出店による費用増加で売上高営業利益率の改善を見込めない」と従来よりトーンを落としており、内容自体は積極的に評価しにくいと考えています。
とはいえ、アナリストの予想EPSは今19.11月期の56.0円が、20.11期には67.7円に増加するなど21%程度のアップが見込まれており、業績モメンタムの拡大インパクトは大きいと感じています。
また株価は高値圏にあるだけに手を出しにくいところではありますが、信用倍率が0.61倍と売りが乗っており、1,300円台に乗せてくるようだと売り方の買い戻しを巻き込んだ急ピッチな上昇に発展する可能性が高いと見ています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」
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※2019年7月21日18時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の3銘柄はこちら!!
■SHIFT<3697>
岩井コスモ証券が7月17日に投資判断「A(強気)」を据え置き、目標株価を6,500円→7,500円に引き上げたことが伝わっています。
レポートは、良好な事業環境の中で同社の人員増強という施策が実を結ぶという、非常に納得感が得られやすい内容となっています。「人手不足や働き方改革に取り組む企業の旺盛なIT投資が同社に追い風になっている」という点だけだと、株価への影響はあまりなさそうですが、こうした需要に対応するため、「エンジニアの人員を増強している」という同社の積極的な姿勢は評価されるべきだと思います。
また、こうした施策により、「20.8月期に営業利益30億円を目指す中期計画の達成に向けた業績拡大が期待できる」と定量的な面にも触れられている点も見逃せません。驚くべきはEPS(一株あたり利益)の成長率です。18.8月期の25.5円に対して、19.8月期は68.3円、20.8月期は120.4円を予想するなど、鋭角的な利益成長が見込まれています。
株価は調整基調ですが、一度見直し買いが入れば、小型のグロース(成長)株ということもあり、7,000円台に乗せるような鋭角的なリバウンドも期待できると考えます。
■ベイカレント・コンサルティング<6532>
いちよし証券が7月17日に投資判断「A(買い)」を据え置き、フェアバリューを4,900円→5,500円に引き上げたことが伝わっています。
レポートの内容は、「最新のデジタル技術を駆使して、企業が戦略やプロダクト、業務フローなどを変革させていくことを表す『DX』化の流れを受けて、同社の手掛けるコンサルティングへの需要が旺盛」というもの。内容自体に特にサプライズはないと考えています。
しかし、一つ気になる点があります。それはレポート公開前後の株価の値動きです。16日に株価は一時、上場来高値となる4,760円まで急伸したものの、ほぼ寄り付きが天井となる格好で利益確定の売りに押されました。こうした細かいことは見逃されがちですが、早耳筋の売りが一巡した後に再動意することが多く見られるため、押し目買いのチャンスになると見ています。
■ネクステージ<3186>
東海東京調査センターが7月19日に投資判断「OUTPERFORM(強気)」を据え置き、目標株価を1,500円→1,600円に引き上げたことが伝わっています。
レポートの内容は、「資金調達を機に、20.11期は新規出店を加速させる」というもの。しかし、「出店による費用増加で売上高営業利益率の改善を見込めない」と従来よりトーンを落としており、内容自体は積極的に評価しにくいと考えています。
とはいえ、アナリストの予想EPSは今19.11月期の56.0円が、20.11期には67.7円に増加するなど21%程度のアップが見込まれており、業績モメンタムの拡大インパクトは大きいと感じています。
また株価は高値圏にあるだけに手を出しにくいところではありますが、信用倍率が0.61倍と売りが乗っており、1,300円台に乗せてくるようだと売り方の買い戻しを巻き込んだ急ピッチな上昇に発展する可能性が高いと見ています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」
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