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ユーロ週間見通し:予想に沿った経済指標でユーロ売り抑制も

注目トピックス 市況・概況
■景況感悪化で追加緩和の思惑強まる

先週のユーロ・ドルは弱含み。ドイツやユーロ圏のPMIが悪化したことを受けてユーロ売りが先行した。タカ派寄りとみられていた欧州中央銀行(ECB)のラウテンシュレーガー専務理事が10月31日付で辞任を表明したことや、首席エコノミストのレーン専務理事が「必要なら追加利下げの余地がある」と述べたことを受けて、ユーロ売りが続いた。取引レンジ:1.0905ドル-1.1025ドル。

■下げ渋りか、欧米経済指標が手掛かり材料に

今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。ユーロ圏の消費者物価指数や小売売上高など経済指標の大幅な改善は期待できないが、市場予想と一致した場合、域内の景気減速懸念や金利先安観によるユーロ売りは一服するとみられる。9月米雇用統計が市場予想を下回った場合、ユーロ買い・ドル売りが強まる可能性も残されている。

予想レンジ:1.0850ドル−1.1000ドル

■弱含み、ユーロ圏の景況感悪化などが嫌気される

先週のユーロ・円は弱含み。ムニューシン米財務長官が中国との閣僚級による通商協議を10月7日の週に開催することを明らかにし、ユーロ買いが一時優勢となった。しかしながら、ドイツやユーロ圏のPMIの悪化、トランプ大統領の弾劾への動きが始まったことなどから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが強まり、ユーロ・円は一時117円台半ばまで売られる場面があった。取引レンジ:117円45銭−118円79銭。

■予想に沿った経済指標でユーロ売り抑制も

今週のユーロ・円は下げ渋りか。9月のユーロ圏消費者物価指数や8月のユーロ圏小売売上高などの経済指標が注目される。強弱まちまちとみられるが、市場予想と一致した場合、リスク回避的なユーロ売り・円買いはやや縮小するとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・9月30日:8月失業率(予想:7.5%)
・10月1日:9月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.0%)
・10月3日:8月小売売上高(前月比予想:+0.3%)

予想レンジ:116円50銭−119円50銭




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