10日の米国市場ダイジェスト:NYダウ357ドル高、景気循環株がけん引
[20/08/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ357ドル高、景気循環株がけん引
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は357.96ドル高の27791.44ドル、ナスダックは42.63ポイント安の10968.36ポイントで取引を終了した。中国の良好な経済指標や米国の雇用関連指標が予想を上回ったため世界経済の回復期待が強まった。また、トランプ大統領が追加財政措置で大統領令に署名したことも好感された。中国政府が米上院議員など11人を対象に報復制裁を発表したが、トランプ政権の閣僚を除外した為、米中対立深刻化懸念も緩和した。循環株の上昇がけん引し引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。但しトランプ大統領による中国のアプリTikTokやWeChatを禁止する大統領令の影響でハイテク株は引き続き軟調。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、ソフトウェア・サービスが下落した。
靴小売のフットロッカー(FL)は第2四半期の既存店売上が18%増となり上昇。配送大手のフェデックス(FDX)やUPS(UPS)はアナリストによる投資判断引き上げが好感され軒並み上昇した。大手航空会社のユナイテッド航空(UAL)、アメリカン航空(AAL)は運輸保安局(TSA)の統計で利用者が3月中旬以降で最高に達したことが好感されそれぞれ上昇。一方、画像処理装置・化学製品のイーストマン・コダック(KODK)は政府が同社との融資契約を巡り、同社経営陣が関与したとされるインサイダー取引や情報開示違反を巡る疑惑が晴れるまで契約を保留にすると発表し急落。
投稿サイトのツィッターは、すでに買収交渉を公表しているマイクロソフトに対抗しTikTokの買収に興味を持っていると報じられた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米6月JOLT求人件数は予想外の増加
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円14銭から105円71銭まで下落して105円97銭で引けた。議会での交渉が暗礁に乗り上げたため景気支援のため、トランプ大統領は失業保険補助の延長などの法案含む大統領令に署名した。さらに、米国の6月JOLT求人件数が予想外に増加したため、景気回復や労働市場の堅調な回復への期待が広がり、ドルは底堅い値動きとなった。
ユーロ・ドルは、1.1792ドルまで上昇後、1.1736ドルまで下落して1.1737ドルで引けた。トルコリラの急落がユーロにも悪影響を与えるとの懸念や、米国が対欧州製品にあらたな関税を検討しているとの懸念が根強く、上値は抑制された。ユーロ・円は、124円76銭から124円34銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3034ドルから1.3103ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9180フランから0.9139フランまで下落した。
■NY原油:反発で41.94ドル、株高期待で一時42.33ドルまで買われる
NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:41.94 ↑0.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.72ドルの1バレル=41.94ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは41.17ドル−42.33ドル。10日のアジア市場で41.96ドルまで反発し、ニューヨーク市場の序盤に41.58ドルまで弱含みとなったが、まもなく株高を期待した買いが入っており、一時42.33ドルまで上昇した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 26.56ドル +0.45ドル(+1.72%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.58ドル +0.23ドル(+0.46%)
ゴールドマン・サックス(GS)209.38ドル +1.11ドル(+0.53%)
インテル(INTC) 49.22ドル +1.19ドル(+2.48%)
アップル(AAPL) 450.91ドル +6.46ドル(+1.45%)
アルファベット(GOOG) 1496.10ドル +1.61ドル(+0.11%)
フェイスブック(FB) 263.00ドル -5.44ドル(-2.03%)
キャタピラー(CAT) 142.02ドル +7.10ドル(+5.26%)
アルコア(AA) 15.57ドル +0.90ドル(+6.13%)
ウォルマート(WMT) 131.88ドル +1.91ドル(+1.47%)
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米国株式相場はまちまち。ダウ平均は357.96ドル高の27791.44ドル、ナスダックは42.63ポイント安の10968.36ポイントで取引を終了した。中国の良好な経済指標や米国の雇用関連指標が予想を上回ったため世界経済の回復期待が強まった。また、トランプ大統領が追加財政措置で大統領令に署名したことも好感された。中国政府が米上院議員など11人を対象に報復制裁を発表したが、トランプ政権の閣僚を除外した為、米中対立深刻化懸念も緩和した。循環株の上昇がけん引し引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。但しトランプ大統領による中国のアプリTikTokやWeChatを禁止する大統領令の影響でハイテク株は引き続き軟調。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、ソフトウェア・サービスが下落した。
靴小売のフットロッカー(FL)は第2四半期の既存店売上が18%増となり上昇。配送大手のフェデックス(FDX)やUPS(UPS)はアナリストによる投資判断引き上げが好感され軒並み上昇した。大手航空会社のユナイテッド航空(UAL)、アメリカン航空(AAL)は運輸保安局(TSA)の統計で利用者が3月中旬以降で最高に達したことが好感されそれぞれ上昇。一方、画像処理装置・化学製品のイーストマン・コダック(KODK)は政府が同社との融資契約を巡り、同社経営陣が関与したとされるインサイダー取引や情報開示違反を巡る疑惑が晴れるまで契約を保留にすると発表し急落。
投稿サイトのツィッターは、すでに買収交渉を公表しているマイクロソフトに対抗しTikTokの買収に興味を持っていると報じられた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米6月JOLT求人件数は予想外の増加
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円14銭から105円71銭まで下落して105円97銭で引けた。議会での交渉が暗礁に乗り上げたため景気支援のため、トランプ大統領は失業保険補助の延長などの法案含む大統領令に署名した。さらに、米国の6月JOLT求人件数が予想外に増加したため、景気回復や労働市場の堅調な回復への期待が広がり、ドルは底堅い値動きとなった。
ユーロ・ドルは、1.1792ドルまで上昇後、1.1736ドルまで下落して1.1737ドルで引けた。トルコリラの急落がユーロにも悪影響を与えるとの懸念や、米国が対欧州製品にあらたな関税を検討しているとの懸念が根強く、上値は抑制された。ユーロ・円は、124円76銭から124円34銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3034ドルから1.3103ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9180フランから0.9139フランまで下落した。
■NY原油:反発で41.94ドル、株高期待で一時42.33ドルまで買われる
NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:41.94 ↑0.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.72ドルの1バレル=41.94ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは41.17ドル−42.33ドル。10日のアジア市場で41.96ドルまで反発し、ニューヨーク市場の序盤に41.58ドルまで弱含みとなったが、まもなく株高を期待した買いが入っており、一時42.33ドルまで上昇した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 26.56ドル +0.45ドル(+1.72%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.58ドル +0.23ドル(+0.46%)
ゴールドマン・サックス(GS)209.38ドル +1.11ドル(+0.53%)
インテル(INTC) 49.22ドル +1.19ドル(+2.48%)
アップル(AAPL) 450.91ドル +6.46ドル(+1.45%)
アルファベット(GOOG) 1496.10ドル +1.61ドル(+0.11%)
フェイスブック(FB) 263.00ドル -5.44ドル(-2.03%)
キャタピラー(CAT) 142.02ドル +7.10ドル(+5.26%)
アルコア(AA) 15.57ドル +0.90ドル(+6.13%)
ウォルマート(WMT) 131.88ドル +1.91ドル(+1.47%)
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