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一先ず23000円での底堅さを確認する格好【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
19日の日経平均は3日ぶりに反発。59.53円高の23110.61円(出来高概算9億1500万株)で取引を終えた。米ナスダックの上昇のインパクトが限られ23000円を割り込んで始まったが、寄り付き直後に付けた22953.60円を安値に、その後は23000円を上回っての底堅い相場展開となった。もっとも、こう着感の強い相場展開が続いているため上値追いも慎重であり、後場寄り付き直後を高値に23100円を挟んでの狭いレンジ取引となった。出来高は3日連続で10億株を下回り、売買代金についても2兆円を下回る薄商いが続く一方で、マザーズ指数が3%近い上昇となる等、個人主体の中小型株への物色が活発である。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは不動産、その他金融、空運、ゴム製品、陸運、鉄鋼が上昇。半面、パルプ紙、精密機器、電気機器、機械、金属製品、石油石炭が冴えない。指数インパクトの大きい処では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>が堅調。ダイキン<6367>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ソニー<6758>が冴えない。

日経平均は朝方に23000円を割り込んだ後は底堅い値動きが続いており、こう着ながらも一先ず23000円での底堅さを確認する格好となった。もっとも、5日線に上値を抑えられている状況であり、出来高の少なさからみても方向感の掴みづらいところであろう。また、米国でもアマゾンなどの上昇によってナスダックが強い動きをみせたとしても、SOX指数が下落していたこともあり、グロース株への波及も限られているようである。レーバーデー明けまでは海外投資家の積極的な売買は期待しづらく、日本株についても短期的な商いにとどまりやすい。

一方で、中小型株への物色が活況である。日経平均はこう着ながらも底堅さが意識されており、下へのバイアスは強まりづらいところ。そのため、値動きが出やすいマザーズなど中小型株への物色に向かいやすくさせている。また、強いトレンドが続いている銘柄等へは過熱感が警戒されやすいものの、資金回転が効いていることから持続的に資金流入が続いている。東証1部市場などでの商いが膨らんでくるまでは、マザーズ市場などに短期のファンド筋なども資金も向かわせそうである。



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