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23000円割れでややセンチメントが悪化【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
20日の日経平均は大幅に下落。229.99円安の22880.62円(出来高概算9億4500万株)で取引を終えた。米国市場の下落影響もあって利食い優勢の展開から始まったが、朝方は23000円処での底堅さが意識されていた。しかし、米株先物が下落して推移していたほか、取引終了後に好決算を発表した米エヌビディアが時間外で弱い値動きとなる中、前場半ば辺りから急速に下げ幅を広げる展開となった。前引けにかけての弱い値動きから23000円を割り込んだ日経平均は、後場はこれといったリバウンドもみられず、安値圏でのこう着相場が続いていた。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1600を超えており全体の7割を占めている。セクターでは電気機器、不動産、金属製品、輸送用機器、精密機器、繊維、ガラス土石の弱さが目立つ半面、空運、鉄鋼、保険が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>、TDK<6762>が軟調。

日経平均は足元で底堅さが意識されていた23000円を終値で6営業日ぶりに下回っている。これにより8月半ばのリバウンド局面で空けていたマドを埋めてきており、いったんは下げ止まりが意識されやすいところではある。ただし、日米ともにハイテク株の弱さが目立ってきており、エヌビディアの時間外での値動きからも引き続き米国ではハイテク株の弱さが目立ちそうである。一方でバリュー株へのシフトが強まっている訳でもなく、センチメントを弱くさせている。

アジア市場も弱い値動きだったこともあり、総じてリスクオフの流れとなったが、国内では安倍首相の健康不安説などが根強く、明日は週末要因もあって一段と模様眺めムードが強まりやすくなりそうだ。また、マザーズ指数は6営業日ぶりに反落となり、個別においても値動きの荒さが目立ってきている。一気に値を消す流れにはなっておらず、押し目買いの動きをみても需給状況は良好であるが、週末要因が重なり、利益確定の流れが強まる可能性は意識しておきたい。




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