13日の米国市場ダイジェスト:NYダウ157ドル安、経済対策や新型コロナワクチンへの期待後退
[20/10/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ157ドル安、経済対策や新型コロナワクチンへの期待後退
米国株式相場は反落。ダウ平均は157.71ドル安の28679.81ドル、ナスダックは12.36ポイント安の11863.90ポイントで取引を終了した。民主党のペロシ下院議長がトランプ政権が提示した1.8兆ドル規模の追加経済対策案を拒否、選挙前の合意が困難となったため下落して寄り付いた。製薬会社が開発中の新型コロナウイルスの一部ワクチンや治療薬の治験が一時中断されたとの報道を受けて、期待感が後退し下げ幅を拡大。セクター別ではメディア・娯楽が上昇した一方で、銀行が大きく下げた。
ヘルスケア関連のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は予想を上回る好決算を発表したが、開発中の新型コロナウイルスワクチンを巡り一部参加者の疾患により治験をいったん中断したことを発表し下落。また、製薬会社のイーライリリー(LLY)も同社開発中の一部コロナ治療薬を巡り安全性の問題から治験を一時中断したと発表し下落した。銀行のJPモルガン(JPM)やシティ銀(C)は、第3四半期決算が予想を上回ったもののコストの急増が嫌気されそれぞれ下落。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン(RCL)は債券、株式発行を通じた資金調達計画を発表し下落した。一方、ウォルト・ディズニー(DIS)はアナリストによる投資判断引き上げが好感され上昇した。
携帯端末会社のアップル(AAPL)は13日の新製品発表イベントで市場の期待通り、5G対応のアイフォーン12を発表。価格は699ドルからで、初めて小型のミニも発表された。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米追加経済対策への期待後退で安全逃避のドル買い
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円63銭まで上昇後、105円45銭まで反落し、105円49銭で引けた。中国の経済指標の改善や国際通貨基金(IMF)の2020年世界経済見通し上方修正を好感し、堅調に推移したが、追加経済対策や新型ウイルスワクチンへの期待が後退。株安に連れたリスク回避の円買いで上値も抑制された。
ユーロ・ドルは1.1799ドルから1.1731ドルまで下落して1.1746ドルで引けた。独10月ZEW景気期待指数の悪化や欧州連合(EU)と英国との通商協議が停滞し、合意ない離脱への懸念にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は124円46銭から123円81銭まで下落。ポンド・ドルは1.3032ドルから1.2922ドルまで下落。メルケル首相が欧州連合(EU)に通商合意なしの英国のEU離脱に備えるよう伝えたことがポンド売りにつながった。ドル・スイスは0.9097フランから0.9155フランまで上昇した。
■NY原油:反発で40.20ドル、需要回復への期待残る
NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:40.20 ↑0.77)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.77ドルの1バレル=40.20ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.35ドル−40.53ドル。アジア市場の終盤にかけて39.35ドルまで下げたが、ロンドン市場で40ドル台を回復。供給増加の思惑は消えていないが、需要回復への期待も残されており、NY原油先物は底堅い動きとなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.95ドル -0.73ドル(-2.84%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.44ドル -0.30ドル(-0.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)210.81ドル -3.31ドル(-1.55%)
インテル(INTC) 53.83ドル -0.05ドル(-0.09%)
アップル(AAPL) 121.10ドル -3.30ドル(-2.65%)
アルファベット(GOOG) 1571.68ドル +2.53ドル(+0.16%)
フェイスブック(FB) 276.14ドル +0.39ドル(+0.14%)
キャタピラー(CAT) 162.12ドル -0.49ドル(-0.30%)
アルコア(AA) 12.72ドル +0.13ドル(+1.03%)
ウォルマート(WMT) 146.23ドル +1.98ドル(+1.37%)
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米国株式相場は反落。ダウ平均は157.71ドル安の28679.81ドル、ナスダックは12.36ポイント安の11863.90ポイントで取引を終了した。民主党のペロシ下院議長がトランプ政権が提示した1.8兆ドル規模の追加経済対策案を拒否、選挙前の合意が困難となったため下落して寄り付いた。製薬会社が開発中の新型コロナウイルスの一部ワクチンや治療薬の治験が一時中断されたとの報道を受けて、期待感が後退し下げ幅を拡大。セクター別ではメディア・娯楽が上昇した一方で、銀行が大きく下げた。
ヘルスケア関連のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は予想を上回る好決算を発表したが、開発中の新型コロナウイルスワクチンを巡り一部参加者の疾患により治験をいったん中断したことを発表し下落。また、製薬会社のイーライリリー(LLY)も同社開発中の一部コロナ治療薬を巡り安全性の問題から治験を一時中断したと発表し下落した。銀行のJPモルガン(JPM)やシティ銀(C)は、第3四半期決算が予想を上回ったもののコストの急増が嫌気されそれぞれ下落。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン(RCL)は債券、株式発行を通じた資金調達計画を発表し下落した。一方、ウォルト・ディズニー(DIS)はアナリストによる投資判断引き上げが好感され上昇した。
携帯端末会社のアップル(AAPL)は13日の新製品発表イベントで市場の期待通り、5G対応のアイフォーン12を発表。価格は699ドルからで、初めて小型のミニも発表された。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米追加経済対策への期待後退で安全逃避のドル買い
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円63銭まで上昇後、105円45銭まで反落し、105円49銭で引けた。中国の経済指標の改善や国際通貨基金(IMF)の2020年世界経済見通し上方修正を好感し、堅調に推移したが、追加経済対策や新型ウイルスワクチンへの期待が後退。株安に連れたリスク回避の円買いで上値も抑制された。
ユーロ・ドルは1.1799ドルから1.1731ドルまで下落して1.1746ドルで引けた。独10月ZEW景気期待指数の悪化や欧州連合(EU)と英国との通商協議が停滞し、合意ない離脱への懸念にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は124円46銭から123円81銭まで下落。ポンド・ドルは1.3032ドルから1.2922ドルまで下落。メルケル首相が欧州連合(EU)に通商合意なしの英国のEU離脱に備えるよう伝えたことがポンド売りにつながった。ドル・スイスは0.9097フランから0.9155フランまで上昇した。
■NY原油:反発で40.20ドル、需要回復への期待残る
NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:40.20 ↑0.77)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.77ドルの1バレル=40.20ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.35ドル−40.53ドル。アジア市場の終盤にかけて39.35ドルまで下げたが、ロンドン市場で40ドル台を回復。供給増加の思惑は消えていないが、需要回復への期待も残されており、NY原油先物は底堅い動きとなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.95ドル -0.73ドル(-2.84%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.44ドル -0.30ドル(-0.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)210.81ドル -3.31ドル(-1.55%)
インテル(INTC) 53.83ドル -0.05ドル(-0.09%)
アップル(AAPL) 121.10ドル -3.30ドル(-2.65%)
アルファベット(GOOG) 1571.68ドル +2.53ドル(+0.16%)
フェイスブック(FB) 276.14ドル +0.39ドル(+0.14%)
キャタピラー(CAT) 162.12ドル -0.49ドル(-0.30%)
アルコア(AA) 12.72ドル +0.13ドル(+1.03%)
ウォルマート(WMT) 146.23ドル +1.98ドル(+1.37%)
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