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前場に注目すべき3つのポイント〜改めて政府主導による脱炭素に関連した銘柄への見直しが意識されやすい

注目トピックス 市況・概況
29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:改めて政府主導による脱炭素に関連した銘柄への見直しが意識されやすい
■しまむら、3Q営業利益64.5%増 311億円、通期は据え置き
■前場の注目材料:川崎重工、不正アクセス、タイ拠点から社内情報流出


■改めて政府主導による脱炭素に関連した銘柄への見直しが意識されやすい

29日の日本株市場は薄商いながらも堅調な展開が見込まれる。28日の米国市場ではNYダウが204ドル高だった。追加経済対策・歳出法案の成立で政府機関閉鎖が回避されたほか、景気見通しの改善を受けて上昇。ワクチンへの期待も支援し、終日堅調に推移し主要な株価指数は史上最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の26900円。円相場は1ドル103円80銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、日経平均は年初来高値更新が意識されそうである。追加経済対策法案の成立は前日の上昇で織り込まれているが、米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強かったこともあり、改めて材料視されやすいだろう。また、21日高値26905.67円をクリアしてくるようだと、薄商いのなかではあるが、27000円を意識した流れに向かいやすく、足元でのこう着で少なからずヘッジの動きもあったと考えられ、買い戻しに向かわせやすいとみられる。

物色の流れとしてはハイテク株にシフトするかを見極めたいところであろう。追加経済対策法案の成立によって米国ではやや景気敏感株にシフトしている感はある。SOX指数は小幅ながらも下落していることもあり、薄商いのなかでハイテクへのシフトがみられないようだと、TOPIX型での指数押し上げはやや厳しい面もありそうだ。また、日経平均は年初来高値更新後は、こう着感が強まりやすくなることも想定されるため、物色の流れとしてはテーマ性のある材料株などへのシフトも意識される。

足元で調整が目立っている中小型株であるが、損益通算の売りが通過したことから、改めて政府主導による脱炭素に関連した銘柄への見直しが意識されやすい。また、IPOラッシュで換金売りに押されていた時価総額上位のマザーズ銘柄などへは、押し目買いのタイミングとして値幅取り狙いの資金が向かうことが期待される。日経平均の年内27000円タッチが意識されてきたことにより、センチメントも明るくさせそうである。


■しまむら、3Q営業利益64.5%増 311億円、通期は据え置き
しまむら<8227>が発表した第3四半期決算は、売上高が前年同期比2.6%増の4044.53億円、営業利益が同64.5%増の311.61億円だった。主力のしまむら事業は秋冬物商品に加え、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした「巣ごもり需要」により部屋着などの売り上げが伸びた。利益面ではレジ割引の抑制に加え、デジタル広告の拡大で宣伝費を抑制。営業利益は通期予想を超過しているが、通期の業績予想は据え置いている。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(26854.03、+197.42)
・NYダウは上昇(30403.97、+204.10)
・ナスダック総合指数は上昇(12899.42、+94.69)
・シカゴ日経225先物は上昇(26900、大阪日中比+120)
・1ドル103円70-80銭
・米長期金利は下落
・日銀のETF購入
・コロナ向けワクチン開発の進展


・川崎重工<7012>不正アクセス、タイ拠点から社内情報流出
・キリンHD<2503>三菱ケミと協業、ペットボトル再資源化
・コクヨ<7984>GDHDと資本業務提携
・三菱商事<8058>NWCと資本業務提携、スマートビル推進
・日本航空電子<6807>小型アンテナに参入
・コーセル<6905>医療機器対応の電源開発
・王子HD<3861>コンデンサー用OPP生産能力3割増強、EV需要拡大見込む


☆前場のイベントスケジュール

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