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FOMC結果待ちのなか、前日の終値を挟んだ狭いレンジ内での推移【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
17日の日経平均は7営業日ぶりに小反落。6.76円安の29914.33円(出来高概算12億5284万株)で取引を終えた。日経平均は前日までの6営業日で4%超上昇していることもあり、一本調子の上昇に対する懸念から利益確定売りが先行。前日の米国市場でNYダウが反落したことも利食いに向かわせる要因となった。ただ、日本時間あす未明に明らかになる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの見方も多く、売りが一巡した後は押し目買いや3月期末を意識した持ち高に伴う買いなどが入り、一時プラスに転じる場面もあった。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数は1400を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、医薬品、不動産、陸運、化学などが上昇。一方、鉱業、鉄鋼、空運、精密機器などが下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ダイキン<6367>、バンナムHD<7832>が堅調。半面、ソフトバンクG<9984>、テルモ<4543>、KDDI<9433>、ファナック<6954>が軟調だった。

前日の米国市場では、NYダウは反落した一方、ナスダック総合指数は小幅に続伸した。米長期金利も1.6%台で落ち着いた動きが続いた。こうした流れを受けて、半導体製造装置といった直近で調整色を強めていた銘柄の一角には値を上げる銘柄が散見された。しかし、FOMCの結果や18日からの日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとのムードも強く、全般は前日の終値を挟んだ狭いレンジ内での動きに終始した。

米国では追加経済政策が成立し、経済・物価見通しは上方修正される見通しだ。政策金利見通しを示すドットチャートも2023年末の利上げが示唆される可能性もある。これに対して、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見で、市場でくすぶる利上げ観測をどのような形でけん制するのか注目されよう。会見内容次第では、再び米長期金利の急上昇を招きかねないとの警戒感も拭えていないだけに、FOMCの結果と米国市場の動向が目先のポイントとなりそうだ。



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