27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ3ドル高、FOMCの結果待ち
[21/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ3ドル高、FOMCの結果待ち
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は3.36ドル高の33984.93ドル、ナスダックは48.56ポイント安の14090.21で取引を終了した。バイデン大統領が今週予定している議会演説でインフラ・社会保障に加え法人税、所得税などの税率引き上げの詳細が発表される見込みで、警戒感から寄り付き後、下落した。その後発表された4月の消費者信頼感指数がパンデミック以前の水準を回復したため、回復期待を受けた買いが再燃し、上昇に転じた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が開催している連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を明日に控えて様子見気配も強く、ダウは小幅上昇にとどまった。セクター別では運輸やエネルギーが買われた一方、自動車・自動車部品が大きく売られた。
製薬会社のノババックス(NVAX)はバイデン大統領が新型コロナウイルスに関する会見で、同社のワクチンが潜在的に緊急承認される可能性に言及したことから、上昇。靴メーカーのクロックス(CROX)は、第1四半期決算で過去最高の売り上げを記録、さらに見通しも引き上げ、上昇した。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は第1四半期の好決算に加え、アナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇。一方、製薬会社のイーライリリー(LLY)は四半期決算の内容が予想を下回ったほか、見通し引き下げが嫌気され、下落した。また、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は第1四半期決算の内容は予想を上回ったものの、マスクCEOがサプライチェーンの問題を指摘したほか、納車見通しが示されなかったため、下落。
検索エンジンのアルファベット(GOOG)は取引終了後に決算を発表。予想を大幅に上回った結果を好感し、時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:日銀金融政策を巡る思惑で円売り強まる
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円22銭から108円78銭まで上昇し、108円74銭で引けた。米CB4月消費者信頼感指数は昨年2月来の高水準を回復したため、米連邦準備制度理事会(FRB)は緩和策縮小の計画を発表するとの見通しが強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。日本銀行は2021年度の物価見通しを引き下げたため、大規模緩和の長期化観測を受けた円売りも強まった。
ユーロ・ドルは1.2090ドルから1.2069ドルまで下落後、1.2093ドルまで反発し、1.2091ドルで引けた。ユーロ・円は130円79銭から131円50銭まで上昇。日銀の大規模緩和長期化観測を受けた円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3887ドルから1.3924ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9149フランまで上昇後、0.9123フランまで下落した。
■NY原油:反発で62.94ドル、時間外取引で63ドル台前半まで買われる
NY原油先物6月限は、反発(NYMEX原油6月限終値:62.94 ↑1.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+1.03ドルの62.94ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.91ドル−63.30ドル。アジア市場で61.91ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて62ドル台後半まで戻した。ただ、原油需要増大の可能性は消えていないことから、通常取引終了後の時間外取引で63.30ドルまで買われている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.88ドル +0.47ドル(+1.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 81.96ドル +0.44ドル(+0.54%)
ゴールドマン・サックス(GS)346.63ドル +3.11ドル(+0.91%)
インテル(INTC) 57.97ドル -0.79ドル(-1.34%)
アップル(AAPL) 134.39ドル -0.33ドル(-0.24%)
アルファベット(GOOG) 2307.12ドル -19.62ドル(-0.84%)
フェイスブック(FB) 303.57ドル +0.53ドル(+0.17%)
キャタピラー(CAT) 230.34ドル -0.22ドル(-0.10%)
アルコア(AA) 36.75ドル -0.05ドル(-0.14%)
ウォルマート(WMT) 138.38ドル +0.47ドル(+0.34%)
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米国株式市場はまちまち。ダウ平均は3.36ドル高の33984.93ドル、ナスダックは48.56ポイント安の14090.21で取引を終了した。バイデン大統領が今週予定している議会演説でインフラ・社会保障に加え法人税、所得税などの税率引き上げの詳細が発表される見込みで、警戒感から寄り付き後、下落した。その後発表された4月の消費者信頼感指数がパンデミック以前の水準を回復したため、回復期待を受けた買いが再燃し、上昇に転じた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が開催している連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を明日に控えて様子見気配も強く、ダウは小幅上昇にとどまった。セクター別では運輸やエネルギーが買われた一方、自動車・自動車部品が大きく売られた。
製薬会社のノババックス(NVAX)はバイデン大統領が新型コロナウイルスに関する会見で、同社のワクチンが潜在的に緊急承認される可能性に言及したことから、上昇。靴メーカーのクロックス(CROX)は、第1四半期決算で過去最高の売り上げを記録、さらに見通しも引き上げ、上昇した。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は第1四半期の好決算に加え、アナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇。一方、製薬会社のイーライリリー(LLY)は四半期決算の内容が予想を下回ったほか、見通し引き下げが嫌気され、下落した。また、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は第1四半期決算の内容は予想を上回ったものの、マスクCEOがサプライチェーンの問題を指摘したほか、納車見通しが示されなかったため、下落。
検索エンジンのアルファベット(GOOG)は取引終了後に決算を発表。予想を大幅に上回った結果を好感し、時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:日銀金融政策を巡る思惑で円売り強まる
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円22銭から108円78銭まで上昇し、108円74銭で引けた。米CB4月消費者信頼感指数は昨年2月来の高水準を回復したため、米連邦準備制度理事会(FRB)は緩和策縮小の計画を発表するとの見通しが強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。日本銀行は2021年度の物価見通しを引き下げたため、大規模緩和の長期化観測を受けた円売りも強まった。
ユーロ・ドルは1.2090ドルから1.2069ドルまで下落後、1.2093ドルまで反発し、1.2091ドルで引けた。ユーロ・円は130円79銭から131円50銭まで上昇。日銀の大規模緩和長期化観測を受けた円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3887ドルから1.3924ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9149フランまで上昇後、0.9123フランまで下落した。
■NY原油:反発で62.94ドル、時間外取引で63ドル台前半まで買われる
NY原油先物6月限は、反発(NYMEX原油6月限終値:62.94 ↑1.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+1.03ドルの62.94ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.91ドル−63.30ドル。アジア市場で61.91ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて62ドル台後半まで戻した。ただ、原油需要増大の可能性は消えていないことから、通常取引終了後の時間外取引で63.30ドルまで買われている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.88ドル +0.47ドル(+1.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 81.96ドル +0.44ドル(+0.54%)
ゴールドマン・サックス(GS)346.63ドル +3.11ドル(+0.91%)
インテル(INTC) 57.97ドル -0.79ドル(-1.34%)
アップル(AAPL) 134.39ドル -0.33ドル(-0.24%)
アルファベット(GOOG) 2307.12ドル -19.62ドル(-0.84%)
フェイスブック(FB) 303.57ドル +0.53ドル(+0.17%)
キャタピラー(CAT) 230.34ドル -0.22ドル(-0.10%)
アルコア(AA) 36.75ドル -0.05ドル(-0.14%)
ウォルマート(WMT) 138.38ドル +0.47ドル(+0.34%)
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