前場に注目すべき3つのポイント〜月末調整は想定線、押し目買い意欲の強さを見極め〜
[21/05/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:月末調整は想定線、押し目買い意欲の強さを見極め
■ひらまつ、21/3営業損失 赤字拡大▲24.58億円
■前場の注目材料:パナソニック、30年にCO2ゼロ、拠点、再生エネ加速
■月末調整は想定線、押し目買い意欲の強さを見極め
31日の日本株市場は利食い優勢の展開ながらも、底堅さは意識されそうである。28日の米国市場ではNYダウが64ドル高だった。朝方発表された連邦準備理事会(FRB)が物価動向を測るうえで重視する4月の米個人消費支出物価指数のコアが前年比で3.1%の上昇と92年7月以来の伸びとなった。しかし、FRBのインフレ高進は「一時的」とのスタンスに変化を与えることはないとの見方から長期金利への影響は限定的となり、ハイテク株が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の29020円。円相場は1ドル109円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から利食い優勢の展開となろう。先週末の大幅上昇に対する利益確定の動きや、このところは月末の下落が続いていること、さらに31日の米国市場はメモリアルデーの祝日となることから海外勢による資金流入も限られるため、調整は想定線であろう。そのため、利食い優勢のなかで下値の堅さを見極める動きが意識されやすいところである。
先週末の日経平均は上値抵抗の25日線を突破し、一気に29000円を回復した。その後も29200円に迫る上昇を見せており、抵抗線として意識されやすい75日線に接近してきている。テクニカル面でもいったんは強弱感が対立しやすいところであるため、押し目拾いのスタンスとなろう。米国ではハイテク株の底堅さが意識されていることもあり、ややグロース株への物色に向かわせやすいと考えられるが、海外勢のフローが限られているほか、月末は下落といったアノマリーの中においては、指数インパクトの大きい値がさ株などは避けられやすい、中小型のハイテク株辺りへの物色が意識されそうだ。
また、日経平均が25日線を突破し75日線に接近するなか、マザーズ指数は25日線での攻防であり、出遅れ感はある。また、JASDAQ平均は25日、75日線を上回ってきており、トレンドが強まってくる可能性がある。本日のところは個人主体の売買になりやすいと考えられるため、新興市場の中小型株への物色に向かわせやすいと考えられる。
■ひらまつ、21/3営業損失 赤字拡大▲24.58億円
ひらまつ<2764>が発表した2021年3月期決算は、売上高は前期比36.6%減の62.66億円、営業損失は24.58億円だった。従来計画(▲22.32億円)から赤字幅は拡大。レストラン事業の営業損失は9.35億円、ホテル事業の営業損失は4.15億円。今期業績予想については、合理的に予測可能となった時点で公表する。なお、第1四半期に大きく毀損した売上高は、ブランド価値向上などの施策もあり、第3四半期には昨年比80%程度まで回復。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(29149.41、+600.40)
・NYダウは上昇(34529.45、+64.81)
・ナスダック総合指数は上昇(13748.74、+12.46)
・SOX指数は上昇(3186.56、+27.28)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・世界的金融緩和の長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・日産自<7201>三菱自と軽EVを来春量産、水島で年6万台
・日産自<7201>英でアルミ端材再利用、新型SUVの部品に
・横浜ゴム<5101>ヤンマーアグリに農機用タイヤ供給、50年ぶり
・住友理工<5191>薄膜高断熱材を供給、ワクチン輸送容器向け
・凸版印刷<7911>アイオイ・システム買収、物流DX強化
・東レ<3402>フィルム開発時間を半減、専用機本格稼働
・DIC<4631>金属・光触媒で構成の抗ウイルス・抗菌剤、産業資材向け
・三菱ガス<4182>石油資源開発と新潟でCO2活用事業検討
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月鉱工業生産速報値(前月比予想:+4.0%、3月:+1.7%)
<海外>
・10:00 中・5月製造業PMI(予想:51.2、4月:51.1)
・10:00 中・5月非製造業PMI(予想:55.1、4月:54.9)
<ST>
■株式見通し:月末調整は想定線、押し目買い意欲の強さを見極め
■ひらまつ、21/3営業損失 赤字拡大▲24.58億円
■前場の注目材料:パナソニック、30年にCO2ゼロ、拠点、再生エネ加速
■月末調整は想定線、押し目買い意欲の強さを見極め
31日の日本株市場は利食い優勢の展開ながらも、底堅さは意識されそうである。28日の米国市場ではNYダウが64ドル高だった。朝方発表された連邦準備理事会(FRB)が物価動向を測るうえで重視する4月の米個人消費支出物価指数のコアが前年比で3.1%の上昇と92年7月以来の伸びとなった。しかし、FRBのインフレ高進は「一時的」とのスタンスに変化を与えることはないとの見方から長期金利への影響は限定的となり、ハイテク株が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の29020円。円相場は1ドル109円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から利食い優勢の展開となろう。先週末の大幅上昇に対する利益確定の動きや、このところは月末の下落が続いていること、さらに31日の米国市場はメモリアルデーの祝日となることから海外勢による資金流入も限られるため、調整は想定線であろう。そのため、利食い優勢のなかで下値の堅さを見極める動きが意識されやすいところである。
先週末の日経平均は上値抵抗の25日線を突破し、一気に29000円を回復した。その後も29200円に迫る上昇を見せており、抵抗線として意識されやすい75日線に接近してきている。テクニカル面でもいったんは強弱感が対立しやすいところであるため、押し目拾いのスタンスとなろう。米国ではハイテク株の底堅さが意識されていることもあり、ややグロース株への物色に向かわせやすいと考えられるが、海外勢のフローが限られているほか、月末は下落といったアノマリーの中においては、指数インパクトの大きい値がさ株などは避けられやすい、中小型のハイテク株辺りへの物色が意識されそうだ。
また、日経平均が25日線を突破し75日線に接近するなか、マザーズ指数は25日線での攻防であり、出遅れ感はある。また、JASDAQ平均は25日、75日線を上回ってきており、トレンドが強まってくる可能性がある。本日のところは個人主体の売買になりやすいと考えられるため、新興市場の中小型株への物色に向かわせやすいと考えられる。
■ひらまつ、21/3営業損失 赤字拡大▲24.58億円
ひらまつ<2764>が発表した2021年3月期決算は、売上高は前期比36.6%減の62.66億円、営業損失は24.58億円だった。従来計画(▲22.32億円)から赤字幅は拡大。レストラン事業の営業損失は9.35億円、ホテル事業の営業損失は4.15億円。今期業績予想については、合理的に予測可能となった時点で公表する。なお、第1四半期に大きく毀損した売上高は、ブランド価値向上などの施策もあり、第3四半期には昨年比80%程度まで回復。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(29149.41、+600.40)
・NYダウは上昇(34529.45、+64.81)
・ナスダック総合指数は上昇(13748.74、+12.46)
・SOX指数は上昇(3186.56、+27.28)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・世界的金融緩和の長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・日産自<7201>三菱自と軽EVを来春量産、水島で年6万台
・日産自<7201>英でアルミ端材再利用、新型SUVの部品に
・横浜ゴム<5101>ヤンマーアグリに農機用タイヤ供給、50年ぶり
・住友理工<5191>薄膜高断熱材を供給、ワクチン輸送容器向け
・凸版印刷<7911>アイオイ・システム買収、物流DX強化
・東レ<3402>フィルム開発時間を半減、専用機本格稼働
・DIC<4631>金属・光触媒で構成の抗ウイルス・抗菌剤、産業資材向け
・三菱ガス<4182>石油資源開発と新潟でCO2活用事業検討
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月鉱工業生産速報値(前月比予想:+4.0%、3月:+1.7%)
<海外>
・10:00 中・5月製造業PMI(予想:51.2、4月:51.1)
・10:00 中・5月非製造業PMI(予想:55.1、4月:54.9)
<ST>