27日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反発、低金利政策の長期化期待が強まる
[21/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株式市場は反発、低金利政策の長期化期待が強まる
ダウ平均は242.68ドル高の35,455.80ドル、ナスダックは183.69ポイント高の15,129.50で取引を終了した。
昨日の下げの反動で、寄り付き後、上昇。注目となっていた連邦準備制度理事会(FRB)の年次経済シンポジウムの講演でパウエル議長は年内の資産購入縮小開始が適切となる可能性に言及したものの、利上げには程遠いとタカ派色を強めなかったことから、長期にわたり低金利が継続されるとの期待に買いが強まった。長期金利の低下で、ハイテク株も買われナスダック総合指数は史上最高値を更新して終了。セクター別では、エネルギーや半導体・同製造装置が上昇。医薬品・バイオテクが下落した。
ソフトウェア会社のワークディ(WDAY)や衣料小売りのギャップ(GPS)は予想を上回った決算が好感され上昇。エンタテインメントのディズ二?(DIS)は傘下のスポーツ専門チャンネルESPNがスポーツ賭けを巡り、オンラインカジノ運営のドラフトキング(DKNG)やカジノ施設などを含むリゾート施設を運営するシーザーズ・エンタテインメント(CZR)とライセンス契約の合意を模索しているとの報道を受けて、各社買われた。
食品宅配サービスを提供するドアダッシュ(DASH)はNY市議会が手数料の上限を設定する法案を可決したことに加えて、シカゴ市が顧客に対する不公正な取引方法を巡り当社に対し訴えを起こしたと報じられ売られた。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は四半期決算で赤字が予想以上に拡大したほか、当局が同社のトレッドミル(ランニングマシーン)の死亡事故を調査中との報道も嫌気され下落。
パウエルFRB議長は、緩和縮小のタイミングやペースが利上げを示す直接的なシグナルにはならないと、強調した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米国の早期利上げ観測後退でドル反落
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円27銭まで上昇後、109円78銭まで下落して、109円84銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演を控え、金融緩和縮小の何らかのヒントが得られるとの思惑で金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。パウエル議長は、年末までに緩和縮小を開始することが適切となる可能性を指摘したものの、同時に現在の高インフレは一時的との考えを繰り返し、デルタ株が短期的なリスクとなる可能性を警告。利上げには程遠いとの見解を示すと、長期金利は反落し、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1735ドルまで下落後、1.1802ドルまで上昇して1.1796ドルで引けた。ユーロ・円は129円37銭から129円75銭まで上昇。株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3702ドルまで下落後、1.3781ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9200フランまで上昇後、0.9106フランまで下落した。
■NY原油:反発、株高などを意識した買いが入る
27日のNY原油先物10月限は反発(NYMEX原油10月限終値:68.74 ↑1.32)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+1.32ドルの68.74ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは67.52ドル-69.05ドル。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日行われたオンライン形式の講演で「アメリカ経済は、債券購入の段階的縮小開始の前提条件としているインフレ目標に向けて、一段と顕著な進展を遂げるとの基準を満たした」との見方を伝えたが、講演内容は想定の範囲内だったことから、米国株式は上昇し、為替相場はドル安に振れたことから、原油先物は上昇した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.49ドル +0.45ドル(+1.07%)
モルガン・スタンレー(MS) 105.45ドル +1.61ドル(+1.55%)
ゴールドマン・サックス(GS)419.69ドル +7.28ドル(+1.77%)
インテル(INTC) 53.89ドル +0.76ドル(+1.43%)
アップル(AAPL) 148.60ドル +1.06ドル(+0.72%)
アルファベット(GOOG) 2891.01ドル +48.55ドル(+1.71%)
フェイスブック(FB) 372.63ドル +8.25ドル(+2.26%)
キャタピラー(CAT) 212.83ドル +1.59ドル(+0.75%)
アルコア(AA) 44.13ドル +2.71ドル(+6.54%)
ウォルマート(WMT) 146.52ドル -0.83ドル(-0.56%)
<ST>
ダウ平均は242.68ドル高の35,455.80ドル、ナスダックは183.69ポイント高の15,129.50で取引を終了した。
昨日の下げの反動で、寄り付き後、上昇。注目となっていた連邦準備制度理事会(FRB)の年次経済シンポジウムの講演でパウエル議長は年内の資産購入縮小開始が適切となる可能性に言及したものの、利上げには程遠いとタカ派色を強めなかったことから、長期にわたり低金利が継続されるとの期待に買いが強まった。長期金利の低下で、ハイテク株も買われナスダック総合指数は史上最高値を更新して終了。セクター別では、エネルギーや半導体・同製造装置が上昇。医薬品・バイオテクが下落した。
ソフトウェア会社のワークディ(WDAY)や衣料小売りのギャップ(GPS)は予想を上回った決算が好感され上昇。エンタテインメントのディズ二?(DIS)は傘下のスポーツ専門チャンネルESPNがスポーツ賭けを巡り、オンラインカジノ運営のドラフトキング(DKNG)やカジノ施設などを含むリゾート施設を運営するシーザーズ・エンタテインメント(CZR)とライセンス契約の合意を模索しているとの報道を受けて、各社買われた。
食品宅配サービスを提供するドアダッシュ(DASH)はNY市議会が手数料の上限を設定する法案を可決したことに加えて、シカゴ市が顧客に対する不公正な取引方法を巡り当社に対し訴えを起こしたと報じられ売られた。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は四半期決算で赤字が予想以上に拡大したほか、当局が同社のトレッドミル(ランニングマシーン)の死亡事故を調査中との報道も嫌気され下落。
パウエルFRB議長は、緩和縮小のタイミングやペースが利上げを示す直接的なシグナルにはならないと、強調した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米国の早期利上げ観測後退でドル反落
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円27銭まで上昇後、109円78銭まで下落して、109円84銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演を控え、金融緩和縮小の何らかのヒントが得られるとの思惑で金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。パウエル議長は、年末までに緩和縮小を開始することが適切となる可能性を指摘したものの、同時に現在の高インフレは一時的との考えを繰り返し、デルタ株が短期的なリスクとなる可能性を警告。利上げには程遠いとの見解を示すと、長期金利は反落し、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1735ドルまで下落後、1.1802ドルまで上昇して1.1796ドルで引けた。ユーロ・円は129円37銭から129円75銭まで上昇。株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3702ドルまで下落後、1.3781ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9200フランまで上昇後、0.9106フランまで下落した。
■NY原油:反発、株高などを意識した買いが入る
27日のNY原油先物10月限は反発(NYMEX原油10月限終値:68.74 ↑1.32)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+1.32ドルの68.74ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは67.52ドル-69.05ドル。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日行われたオンライン形式の講演で「アメリカ経済は、債券購入の段階的縮小開始の前提条件としているインフレ目標に向けて、一段と顕著な進展を遂げるとの基準を満たした」との見方を伝えたが、講演内容は想定の範囲内だったことから、米国株式は上昇し、為替相場はドル安に振れたことから、原油先物は上昇した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.49ドル +0.45ドル(+1.07%)
モルガン・スタンレー(MS) 105.45ドル +1.61ドル(+1.55%)
ゴールドマン・サックス(GS)419.69ドル +7.28ドル(+1.77%)
インテル(INTC) 53.89ドル +0.76ドル(+1.43%)
アップル(AAPL) 148.60ドル +1.06ドル(+0.72%)
アルファベット(GOOG) 2891.01ドル +48.55ドル(+1.71%)
フェイスブック(FB) 372.63ドル +8.25ドル(+2.26%)
キャタピラー(CAT) 212.83ドル +1.59ドル(+0.75%)
アルコア(AA) 44.13ドル +2.71ドル(+6.54%)
ウォルマート(WMT) 146.52ドル -0.83ドル(-0.56%)
<ST>