前場に注目すべき3つのポイント〜月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか〜
[21/08/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか
■ACCESS、2Q下方修正 営業損失▲18.18億円←▲16.60億円
■前場の注目材料:商船三井、洋上風力に針路一斉、商船三井、作業支援10隻、三井E&Sも
■月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか
31日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。30日の米国市場ではNYダウが下落する一方で、ナスダックは上昇した。7月の米中古住宅販売成約指数は2カ月連続で予想外にマイナスとなるなど、予想を下回った経済指標が嫌気された。長期金利の低下を受けて銀行や各種金融が下落したほか、景気敏感株の一角は利益確定の流れに。一方で、ハイテク株が強い動きを見せており、ナスダックの上昇に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27695円。円相場は1ドル109円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。ただし、米ハイテク株の上昇の流れにより、前日に強い動きを見せていた東エレク<8035>など値がさハイテク株が下支えとして期待されよう。もっとも、昨日は28000円回復にあと80円程度に迫るものの、結局は寄り付き水準を高値に戻り売りに上値を抑えられる格好だった。また、ファーストリテ<9983>が年初来安値を更新していることもあり、指数の重しとして意識されやすいだろう。
また、米国防総省は30日、アフガニスタンから最後の米軍部隊が撤退したと報じられている。31日の撤退期限が迫っていたこともあり、いったんは安心感につながる可能性はありそうだ。しかし、出国を望む米国人は250人ほど残っているとの報道もあり、依然として警戒しておきたいところか。
その他、昨年9月から11カ月続いている月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感もあって、引けにかけて利食い優勢の動きが意識されてきそうである。また、終値でMSCIのリバランス需給も行われることから、手掛けづらいところだろう。そのため、インデックス売買に影響を受けにくい銘柄への物色に向かいやすく、個人主体による中小型株の売買が中心になろう。マザーズ指数は順調なリバウンドから75日線に接近しており、同水準を捉えてくるようであれば、マザーズの時価総額上位銘柄などのリバウンド狙いの動きが意識されてきそうだ。
■ACCESS、2Q下方修正 営業損失▲18.18億円←▲16.60億円
ACCESS<4813>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業損失は16.60億円から18.18億円に下方修正した。国内事業および海外事業のロイヤリティ収入が増加する一方、ネットワーク事業において案件の引き合い及び受注数は順調に増加。しかし、初期導入金額が想定より小さくスタートする傾向にあることから、売上高および営業利益については計画より下回る見込みに。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27789.29、+148.15)
・ナスダック総合指数は上昇(15265.89、+136.39)
・1ドル109円90-00銭
・SOX指数は上昇(3446.44、+9.99)
・VIX指数は低下(16.19、-0.20)
・米原油先物は上昇(69.21、+0.47)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・商船三井<9104>洋上風力に針路一斉、商船三井、作業支援10隻、三井E&Sも
・スズキ<7269>9月2割減産、半導体不足改善に遅れ
・エア・ウォーター<4088>熱制御機器5割増産、半導体装置向け
・ADEKA<4401>EUV向け光酸発生剤を倍増、千葉に新棟
・安川電機<6506>社会システム事業を高収益化、子会社に統合
・UACJ<5741>関電とタイで屋根置き太陽光発電、世界最大級
・アルプスアルパ<6770>24年度めど統合コックピット開発、日本精機と連携
・三菱自<7211>パジェロ製造の生産終了、東南アに資源集中
・ユアサ商事<8074>営業体制強化、食品・物流にロボ提案
・楽天グループ<4755>来春NFT参入
・旭化成<3407>日揮HDと連携、水素製造・活用システム構築
・日本製鉄<5401>鋼材出荷50万トン増、今年度単独計画、社内在庫圧縮し対応
・三菱ケミHD<4188>エポキシ樹脂固体製造設備停止、一部に損傷、復旧に時間
・トクヤマ<4043>水素燃料貨物船導入へプロ始動
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 7月有効求人倍率(予想:1.12倍、6月:1.13倍)
・08:30 7月失業率(予想:2.9%、6月:2.9%)
・08:50 7月鉱工業生産指数速報値(前月比予想:-2.4%、6月:+6.5%)
<海外>
・10:00 中・8月製造業PMI(予想:50.2、7月:50.4)
・10:00 中・8月非製造業PMI(予想:52.0、7月:53.3)
・10:30 豪・4-6月期経常収支(予想:+214億豪ドル、1-3月期:+183億豪ドル)
<ST>
■株式見通し:月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか
■ACCESS、2Q下方修正 営業損失▲18.18億円←▲16.60億円
■前場の注目材料:商船三井、洋上風力に針路一斉、商船三井、作業支援10隻、三井E&Sも
■月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか
31日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。30日の米国市場ではNYダウが下落する一方で、ナスダックは上昇した。7月の米中古住宅販売成約指数は2カ月連続で予想外にマイナスとなるなど、予想を下回った経済指標が嫌気された。長期金利の低下を受けて銀行や各種金融が下落したほか、景気敏感株の一角は利益確定の流れに。一方で、ハイテク株が強い動きを見せており、ナスダックの上昇に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27695円。円相場は1ドル109円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。ただし、米ハイテク株の上昇の流れにより、前日に強い動きを見せていた東エレク<8035>など値がさハイテク株が下支えとして期待されよう。もっとも、昨日は28000円回復にあと80円程度に迫るものの、結局は寄り付き水準を高値に戻り売りに上値を抑えられる格好だった。また、ファーストリテ<9983>が年初来安値を更新していることもあり、指数の重しとして意識されやすいだろう。
また、米国防総省は30日、アフガニスタンから最後の米軍部隊が撤退したと報じられている。31日の撤退期限が迫っていたこともあり、いったんは安心感につながる可能性はありそうだ。しかし、出国を望む米国人は250人ほど残っているとの報道もあり、依然として警戒しておきたいところか。
その他、昨年9月から11カ月続いている月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感もあって、引けにかけて利食い優勢の動きが意識されてきそうである。また、終値でMSCIのリバランス需給も行われることから、手掛けづらいところだろう。そのため、インデックス売買に影響を受けにくい銘柄への物色に向かいやすく、個人主体による中小型株の売買が中心になろう。マザーズ指数は順調なリバウンドから75日線に接近しており、同水準を捉えてくるようであれば、マザーズの時価総額上位銘柄などのリバウンド狙いの動きが意識されてきそうだ。
■ACCESS、2Q下方修正 営業損失▲18.18億円←▲16.60億円
ACCESS<4813>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業損失は16.60億円から18.18億円に下方修正した。国内事業および海外事業のロイヤリティ収入が増加する一方、ネットワーク事業において案件の引き合い及び受注数は順調に増加。しかし、初期導入金額が想定より小さくスタートする傾向にあることから、売上高および営業利益については計画より下回る見込みに。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27789.29、+148.15)
・ナスダック総合指数は上昇(15265.89、+136.39)
・1ドル109円90-00銭
・SOX指数は上昇(3446.44、+9.99)
・VIX指数は低下(16.19、-0.20)
・米原油先物は上昇(69.21、+0.47)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・商船三井<9104>洋上風力に針路一斉、商船三井、作業支援10隻、三井E&Sも
・スズキ<7269>9月2割減産、半導体不足改善に遅れ
・エア・ウォーター<4088>熱制御機器5割増産、半導体装置向け
・ADEKA<4401>EUV向け光酸発生剤を倍増、千葉に新棟
・安川電機<6506>社会システム事業を高収益化、子会社に統合
・UACJ<5741>関電とタイで屋根置き太陽光発電、世界最大級
・アルプスアルパ<6770>24年度めど統合コックピット開発、日本精機と連携
・三菱自<7211>パジェロ製造の生産終了、東南アに資源集中
・ユアサ商事<8074>営業体制強化、食品・物流にロボ提案
・楽天グループ<4755>来春NFT参入
・旭化成<3407>日揮HDと連携、水素製造・活用システム構築
・日本製鉄<5401>鋼材出荷50万トン増、今年度単独計画、社内在庫圧縮し対応
・三菱ケミHD<4188>エポキシ樹脂固体製造設備停止、一部に損傷、復旧に時間
・トクヤマ<4043>水素燃料貨物船導入へプロ始動
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 7月有効求人倍率(予想:1.12倍、6月:1.13倍)
・08:30 7月失業率(予想:2.9%、6月:2.9%)
・08:50 7月鉱工業生産指数速報値(前月比予想:-2.4%、6月:+6.5%)
<海外>
・10:00 中・8月製造業PMI(予想:50.2、7月:50.4)
・10:00 中・8月非製造業PMI(予想:52.0、7月:53.3)
・10:30 豪・4-6月期経常収支(予想:+214億豪ドル、1-3月期:+183億豪ドル)
<ST>