7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ87ドル高、景気後退入り懸念が緩和
[22/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ87ドル高、景気後退入り懸念が緩和
米国株式市場は反発。ダウ平均は87.06ドル高の34583.57ドル、ナスダックは8.48ポイント高の13897.30で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)による急激な利上げを警戒した売りが継続し、寄り付き後、下落。しかし、雇用関連指標の強い結果や一部長短金利の逆転が解消したため景気後退入り懸念も緩和したほか、値ごろ感からの買いが下値を支え、引けにかけてプラス圏に回復した。セクター別では、食・生活必需品小売りや医薬品・バイオテクが上昇した一方、電気通信サービスが下落。
コンピューターメーカーのHP(HPQ)は著名投資家バフェット氏が率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイ(BRK)が同社株40億ドル相当分を新たに取得したことが証券取引委員会(SEC)への報告で明らかになり、大幅高となった。また、アルコール飲料会社のコンステレーションブランズ(STZ)は、予想を上回った四半期決算内容が好感され、上昇。会員制倉庫卸売り小売り会社のコストコホールセールズ(COST)は3月の既存店売り上げ高が17.2%増と強く、買われた。一方、自動車メーカーのフォードは(F)はアナリストの投資判断引き下げで、下落。ドラッグストアチェーンのライトエイド(RAD)はアナリストの目標株価の大幅引き下げで、下落した。
本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するセントルイス連銀のブラード総裁は、年内に政策金利を3%-3.25%まで引き上げることが望ましいとの見解を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、米労働市場ひっ迫で急速な利上げ織り込む
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、124円00銭から123円76銭まで弱含んだのち、124円00銭まで再上昇し、123円98銭で引けた。利食いに押されたのち、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し、労働市場のひっ迫が米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速を正当化するとの見方にドル買いが再燃。さらに、22年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有するセントルイス連銀のブラード総裁がFRBの金融政策が立ち遅れており、下半期にFFを3.00%-3.25%まで引き上げることが望ましいと急速な利上げを推進したため、長期金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0938ドルへ上昇後、1.0868ドルまで反落し、1.0879ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が公表した3月定例理事会の会合議事要旨で、多くの委員が金融正常化に向け一段の措置を直ちに求めたことが明らかになったため、市場ではECBが5月に計画より前倒しで資産購入策を終了し6月にも利上げを開始するとの見方に伴うユーロ買いが優勢となった。その後、米国の利上げ加速を織り込むドル買いに押された。ユーロ・円は135円50銭まで上昇後、134円73銭へ反落。ポンド・ドルは1.3087ドルから1.3052ドルまで反落した。ドル・スイスは0.9321フランから0.9345フランまで上昇した。
■NY原油:もみ合いで96.03ドル、通常取引終了後の時間外取引で値を戻す
NY原油先物5月限は、もみ合い(NYMEX原油5月限終値:96.03 ↓0.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-0.20ドルの96.03ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは93.81ドル-98.82ドル。ニューヨーク市場の序盤に98.82ドルまで買われたが、米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りが強まり、一時93.81ドルまで下落した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では米国株高を受けて値を戻し、97ドルを挟んだ水準で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.39ドル -0.31ドル(-0.78%)
モルガン・スタンレー(MS) 83.13ドル 0.00ドル(0.00%)
ゴールドマン・サックス(GS)314.15ドル -2.11ドル(-0.67%)
インテル(INTC) 47.56ドル +0.02ドル(+0.04%)
アップル(AAPL) 172.14ドル +0.31ドル(+0.18%)
アルファベット(GOOG) 2729.30ドル -14.22ドル(-0.52%)
フェイスブック(FB) 222.95ドル -0.35ドル(-0.16%)
キャタピラー(CAT) 215.90ドル -0.31ドル(-0.14%)
アルコア(AA) 86.10ドル -1.63ドル(-1.86%)
ウォルマート(WMT) 156.54ドル +1.55ドル(+1.00%)
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米国株式市場は反発。ダウ平均は87.06ドル高の34583.57ドル、ナスダックは8.48ポイント高の13897.30で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)による急激な利上げを警戒した売りが継続し、寄り付き後、下落。しかし、雇用関連指標の強い結果や一部長短金利の逆転が解消したため景気後退入り懸念も緩和したほか、値ごろ感からの買いが下値を支え、引けにかけてプラス圏に回復した。セクター別では、食・生活必需品小売りや医薬品・バイオテクが上昇した一方、電気通信サービスが下落。
コンピューターメーカーのHP(HPQ)は著名投資家バフェット氏が率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイ(BRK)が同社株40億ドル相当分を新たに取得したことが証券取引委員会(SEC)への報告で明らかになり、大幅高となった。また、アルコール飲料会社のコンステレーションブランズ(STZ)は、予想を上回った四半期決算内容が好感され、上昇。会員制倉庫卸売り小売り会社のコストコホールセールズ(COST)は3月の既存店売り上げ高が17.2%増と強く、買われた。一方、自動車メーカーのフォードは(F)はアナリストの投資判断引き下げで、下落。ドラッグストアチェーンのライトエイド(RAD)はアナリストの目標株価の大幅引き下げで、下落した。
本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するセントルイス連銀のブラード総裁は、年内に政策金利を3%-3.25%まで引き上げることが望ましいとの見解を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、米労働市場ひっ迫で急速な利上げ織り込む
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、124円00銭から123円76銭まで弱含んだのち、124円00銭まで再上昇し、123円98銭で引けた。利食いに押されたのち、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し、労働市場のひっ迫が米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速を正当化するとの見方にドル買いが再燃。さらに、22年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有するセントルイス連銀のブラード総裁がFRBの金融政策が立ち遅れており、下半期にFFを3.00%-3.25%まで引き上げることが望ましいと急速な利上げを推進したため、長期金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0938ドルへ上昇後、1.0868ドルまで反落し、1.0879ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が公表した3月定例理事会の会合議事要旨で、多くの委員が金融正常化に向け一段の措置を直ちに求めたことが明らかになったため、市場ではECBが5月に計画より前倒しで資産購入策を終了し6月にも利上げを開始するとの見方に伴うユーロ買いが優勢となった。その後、米国の利上げ加速を織り込むドル買いに押された。ユーロ・円は135円50銭まで上昇後、134円73銭へ反落。ポンド・ドルは1.3087ドルから1.3052ドルまで反落した。ドル・スイスは0.9321フランから0.9345フランまで上昇した。
■NY原油:もみ合いで96.03ドル、通常取引終了後の時間外取引で値を戻す
NY原油先物5月限は、もみ合い(NYMEX原油5月限終値:96.03 ↓0.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-0.20ドルの96.03ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは93.81ドル-98.82ドル。ニューヨーク市場の序盤に98.82ドルまで買われたが、米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りが強まり、一時93.81ドルまで下落した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では米国株高を受けて値を戻し、97ドルを挟んだ水準で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.39ドル -0.31ドル(-0.78%)
モルガン・スタンレー(MS) 83.13ドル 0.00ドル(0.00%)
ゴールドマン・サックス(GS)314.15ドル -2.11ドル(-0.67%)
インテル(INTC) 47.56ドル +0.02ドル(+0.04%)
アップル(AAPL) 172.14ドル +0.31ドル(+0.18%)
アルファベット(GOOG) 2729.30ドル -14.22ドル(-0.52%)
フェイスブック(FB) 222.95ドル -0.35ドル(-0.16%)
キャタピラー(CAT) 215.90ドル -0.31ドル(-0.14%)
アルコア(AA) 86.10ドル -1.63ドル(-1.86%)
ウォルマート(WMT) 156.54ドル +1.55ドル(+1.00%)
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