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値がさハイテク株などを中心に買い優勢で27500円を回復【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
21日の日経平均は3日続伸。335.21円高の27553.06円(出来高概算10億2000万株)で取引を終えた。前日の海外市場で発表されたオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングや米電気自動車大手テスラの決算を映して、半導体関連など値がさハイテク株中心に買われたほか、時間外取引で米国株価指数先物が堅調に推移しているため、投資家心理の改善につながった。

日経平均は足元で上値抵抗線として意識されていた25日、75日線を突破したこともあり、短期筋によるインデックス買いも加わり、後場中盤には一時27580.64円まで上げ幅を広げた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の7割近くを占めた。セクターでは、金属製品、機械、電気機器、精密機器、不動産など23業種が上昇。一方、電気ガス、鉄鋼、保険、石油石炭など10業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、ファナック<6954>が堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、キヤノン<7751>、トレンド<4704>、住友鉱<5713>、中外薬<4519>が軟化した。

前日の米国市場では、主要株価指数はまちまちだったが、ASMLの決算を受けて、半導体需要の強さは不変との見方が広がり、半導体製造装置関連に物色の矛先が向かった。また、テスラが時間外で上昇したほか、ナスダック100先物も堅調に推移しており、今夜の米ハイテク株高を先取りする動きもみられた。

米国では21日、欧米中央銀行のトップが国際通貨基金(IMF)のパネル討論会に参加する。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は連邦公開市場委員会(FOMC)を控えたブラックアウト期間入りを前に、利上げ観測を補強する可能性はありそうだ。もっとも、既に5月FOMCでの0.5%利上げ確率は100%であり、金利上昇を警戒して売られる局面においては押し目狙いを意識させそうだ。

一方、日経平均は上値のめどとして強く意識されてきた25日線水準を明確に上抜けたため、「チャート的に相場は強い基調に転じてきており、目先は28000円を意識したトレンド形成が期待されてきそうだ。



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